ビール好きの方々に、クラフトビールにまつわるあらゆる情報をお届けしている当サイト。ここでは「ビール通への道」と題して、ビールに関する様々な知識をお伝えしています。第6回の今回は、ビールの原料である「麦芽」を徹底追及していきます。
第2回の記事で、麦芽について簡単に説明しましたが、実は、「麦芽」には種類があり、それぞれ異なる特徴を持っているってご存知でしょうか?また、「麦芽」の比率によって、ビールの風味や味わいに変化が生じるんです。
ビールの原料「麦芽」、その種類や特徴とは?
そのようにビールにとって重要な存在である「麦芽」、耳にする機会も多いですが、実は具体的にどのようなもの分からない、という方も多いのではないでしょうか?「麦芽」について詳しく知りたい……、そのような方は、ぜひ記事をご覧ください!
「麦芽」と「大麦」って何が違うの?
ひと言でいうと、「麦芽」は「発芽させた大麦」のこと。大麦はそのままではビールの原料にはなりません。「製麦」を行い「麦芽」させることで、ビールの原料として使用できる状態になります。
これは大麦から作られるものなのですが、大麦と麦芽の違いについて詳しく知りたい方は、【ビール通への道②】の記事をご覧ください!
麦芽は焙煎方法や温度で種類が分かれます!
実は「麦芽」にはたくさんの種類があります。「製麦」の中の「焙燥」の工程で、焙煎方法や温度を変えることで、完成する「麦芽」の風味や色合いを変化させることができるんです。
「麦芽」は大まかに分類すると、低温で焙煎された色の薄い「淡色麦芽」と高温で焙煎された色の濃い「濃色麦芽」の2種類になります。そして、この2種類を、焙煎方法や温度によって更に細かく分けることができます。
以下、簡単に数種類の麦芽をご紹介していきます!
普通麦芽
軽めの「焙燥」を施しただけの「麦芽」。特定の製品を、この「麦芽」だけで造ることもできます。「ピルスナー麦芽」「ペール・エール麦芽」「ウィーン麦芽」等。
焙燥麦芽/色麦芽
少量だけ使用される「麦芽」で、多くても全体の20パーセント程度になります。「ビスケット麦芽/アンバー麦芽」「褐色麦芽」等。
クリスタル麦芽/カラメル麦芽
特別なタイプの「麦芽」で、濃厚な甘いカラメル系の風味や、レーズン等のドライ・フルーツ系の風味を有しています。
焙煎麦芽、焙煎穀粒
コーヒーやチョコレート等、焙煎度の高い飲食物と酷似した風味や香りを有しています。通常、穀粒全体の10パーセント以下しか使用されません。
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現在クラフトビールが話題になってきており、当サイトでもクラフトビールを楽しむことができるお店をたびたびご紹介しています。
クラフトビールの魅力は、それぞれの醸造所のこだわりが発揮されたオリジナルのビールを楽しむことができるところにあると言えると思います。今回ご説明した「麦芽」はもちろん、水やホップ等、クラフトビールを構成する様々な要素には、それぞれの醸造所のこだわりが発揮されています。様々なクラフトビールを飲み比べて、その違いを確かめてみてはいかがでしょうか?
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