クラフトビールの多様化がアメリカで進んでいる

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ダブルIPAから、木樽熟成のスタウト、環境に優しい材料を使ったピルスナーまで、アメリカのクラフトビール醸造所は幅広いタイプの味と原材料を持つクラフトビールを新たに市場に送り出しています。

今回は、多様化が進むアメリカのクラフトビール界にあって、成功を収めているDogfish Head醸造所の取り組みについて紹介します。

Dogfish Head醸造所の取り組みから、アメリカのクラフトビール界の今が見えてきます。

アメリカクラフトビール界のトレンド①「多様性」

「様々なタイプの飲み物を好む人にとって今は最高の時です。1万を超える醸造所がアメリカ全土にありますから。多くの醸造所が独自のレシピを使ったアルコール飲料を製造しています」とDogfish Head醸造所の代表であるサム・カラギオネ氏は語ります。

Dogfish Head醸造所は、ユニークなクラフトビールの調合方法で有名になりました。Dogfish Head醸造所は、様々なビジネスパートナーと提携することで、クラフトビール界にイノベーションをもたらしています。Van Leeuwenと共同開発したアイスクリームフレバーのIPAがその一つです。

「我々は地元で最も小さい醸造所です。しかし、誰も予想しないような原材料をクラフトビール界に持ち込むことで、私たちはインディクラフトビールシーンのトップ10に入るまでになったのです」とカラギオネ氏は語ります。

アメリカクラフトビール界のトレンド②「持続可能性」

最近では、Dogfish Head醸造所は、Patagonia Provisions社として提携して「Kernza Pils」を開発しました。

Kernza Pilsは、ピルスナースタイルのビールで、土壌を修復・改善する再生型農業によって作られた「Kernza」という穀物を原材料として使用しています。

Kernzaは大気中の二酸化炭素が土に入ることを防ぐだけでなく、土の生産性を向上させることができる小麦若葉です。また、Kernzaは多年性の作物のため、毎シーズンごとに植え直す必要がありません。

カラギオネ氏はKernzaについて「Kernzaはピルスナーとよく合います。ドライでピリッとしたアンダートーンと、緑茶と洋ナシのような風味をビールにもたらしてくれます。Kernza Pilsを多くの人々が買うほど、Kernzaの栽培量も増え、二酸化炭素削減につながるのです」と語っています。

アメリカクラフトビール界のトレンド③「Beyond beer」

アメリカがパンデミックの影響を受けている期間中に、Dogfish Head醸造所はクラフトビール界の最新トレンドである「Beyond beer(ビール醸造所が作るビール以外のアルコール飲料)」を自社の開発に取り入れました。Dogfish Head醸造所は、カクテル缶や、ハードセルツァーを新たに開発しています。

「インドアでの飲食ができなかった時期に、自宅で飲めるカクテルや、缶のアルコール飲料への需要が高まりました。今では、カクテル缶の売り上げは3桁の成長を見せていて、私たちの製品の中で最も早く売り上げを伸ばすまでになっています」とカラギオネ氏は語ります。

カラギオネ氏はクラフトビール界で進む多様化の背景について「最近の若い消費者たちは、セルツァー、クラフトビール、スピリッツ、カクテル缶など様々な種類のアルコール飲料を嗜む傾向にあります。最近の若い消費者は、いわば「クロスドリンカー」なのです」と語っています。

参照記事
“Craft beer breweries let ‘their freak flag fly’ through product expansion: Dogfish Head founder”

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