「セッションビール」という名前、聞いたことはありますか?
クラフトビール好きの間でじわじわ広がっているスタイルです。
一言で言うと「何杯でもゴクゴク飲み続けられるビール」のこと。
この記事でわかること
- セッションビールの正確な定義と語源
- セッションIPA以外のセッションスタイル4種
- 通常ビールとのカロリー・度数の違い
- セッションビールが特に活躍するシーン
「軽いビールって物足りないのでは?」と思っている方にこそ読んでほしい内容です。
セッションビールとは?定義と語源
セッションビールは、アルコール度数(ABV=Alcohol By Volume)が5%以下のビール全般を指します。
一般的なクラフトビールが5〜8%程度なので、かなり軽めです。
「セッション」という言葉の由来
第一次世界大戦中のイギリスにさかのぼります。
戦時中の法律でパブの営業時間が厳しく制限されました。
この営業時間を「パブセッション」と呼んでいました。
限られた時間内に何杯も飲めるよう、低アルコールのビールが好まれるようになったのが始まりです。
「一度の飲み会(セッション)を通して飲み続けられるビール」という意味が定着しました。
ABV(アルコール度数)の基準
セッションビールの定義は国や文化によって少し異なります。
| 定義 | ABV基準 |
|---|---|
| 日本で一般的な定義 | 5%以下 |
| イギリスの伝統的定義 | 4%以下 |
| アメリカの定義 | 4.5%以下 |
日本では「5%以下」が目安として広く使われています。
セッションビールの種類4選
「セッションビール=セッションIPA」と思われがちですが、実はさまざまなスタイルがあります。

1. セッションIPA
最も人気のあるセッションスタイルです。
IPAの特徴であるホップの香りを残しながら、アルコールを3.5〜5%に抑えたものです。
通常のIPAより苦みは控えめで、フルーティな香りが前面に出やすくなっています。
クラフトビール初心者がIPAに慣れるための入門スタイルとしても人気です。
2. セッションエール
モルト(麦芽)の風味が中心のスタイルです。
ホップよりも麦の甘みやキャラメルのような香りが特徴で、苦みが苦手な方向きです。
イギリス発祥のビタースタイルに近く、古くから「飲み続けられるビール」の代名詞でした。
3. セッションスタウト
黒ビール(スタウト)の低アルコール版です。
コーヒーやチョコレートのような香りを持ちながら、度数は4〜5%程度に収まっています。
「黒ビールは重い」と敬遠していた方が、驚くほど飲みやすいと感じるスタイルです。
4. セッションラガー
最もスッキリと飲めるセッションスタイルです。
通常のラガービールに近い飲み口で、クラフトビール初体験の方にも親しみやすいです。
暑い日や食事中のビールとして特に合います。
通常のビールとの違い:カロリー・度数を比較
セッションビールの最大の利点は「軽さを保ちながら風味がある」点です。
スタイル別カロリー比較
| スタイル | ABV目安 | カロリー(350ml換算) |
|---|---|---|
| 缶ビール(一般ラガー) | 5% | 約140kcal |
| セッションエール | 3.8% | 約105kcal |
| セッションIPA | 4% | 約115kcal |
| 通常のIPA | 6.5% | 約180kcal |
| ダブルIPA | 8% | 約220kcal |
2杯飲んだ場合、通常のIPAとセッションIPAでは約130kcalの差が生まれます。
カロリーを抑えながら、クラフトビールの風味を楽しめるのがセッションビールの強みです。
風味を保ちながら軽くなる理由
アルコールを下げると、どうしても味が薄くなりがちです。
そこでセッションビールの醸造では、ホップを多めに使ったり、風味豊かな酵母を選んだりする工夫をしています。
度数だけ下げた「薄いビール」ではなく、個性ある味わいを保つのが醸造家の腕の見せどころです。
セッションビールが活躍するシーン
軽さが特徴のセッションビールは、特定のシーンで真価を発揮します。

昼飲み・デイドリンキング
度数が低いので、昼間から飲んでも体への負担が少なめです。
ランチビールやブランチのお供として最適。夜まで予定が続く日にも安心して楽しめます。
食事と合わせる
軽いビールは料理の味を邪魔しません。
繊細な和食や魚介料理と特によく合います。重いIPAだとビールの個性が勝ってしまう場面で、セッションビールは名脇役になります。
BBQ・スポーツ観戦
屋外や長時間のイベントでは、飲み続けられるセッションビールが活躍します。
炎天下でも飲みやすく、2〜3本目でも疲れないのが魅力です。
まとめ:セッションビールは「飲み続けるため」に生まれた
セッションビールのポイントをおさらいします。
- 定義:ABV 5%以下のビール全般
- 種類:セッションIPA・セッションエール・セッションスタウト・セッションラガー
- メリット:カロリー控えめ・飲み続けやすい・食事に合わせやすい
- おすすめシーン:昼飲み・食中ビール・長時間イベント・BBQ
「度数が低い=物足りない」は誤解です。
セッションビールにはセッションビールの楽しみ方があります。
まずはセッションIPAから試してみてください。
IPAについてさらに詳しく知りたい方は「IPAとは?飲みやすいIPAの選び方と初心者向け入門ガイド」もあわせてご覧ください。
クラフトビールの種類を幅広く知りたい方は「クラフトビールの種類を総まとめ|スタイル別の特徴と選び方」もおすすめです。
23歳の時に古いビル1棟を飲食ビルにして起業。
ビールが好きすぎてクラフトビール醸造はじめちゃいました。


