クラフトビールのあらゆる情報をお届けする当サイトでは、「ビール通への道」と題してビールに関する様々な知識をお伝えしています。今回は、ビールのおいしさの一つである、ビールの「泡」についてご説明していきます。
炭酸の含まれている酒は、ビール以外にもスパークリングワインが有名。近年では炭酸入りの日本酒も需要を増やしています。しかし、それらはビールのようには泡立ちませんよね。
なぜビールは泡立つのか? また、「泡」はビールにとってどのような意味があるのか? そこから考えていきましょう。
ビールに「泡」ができる理由、その正体とは?
【ビール通への道①】でもご説明した通り、ビールのおいしさの要素の一つであり、ビールの特長の一つである「泡」。
【ビール通への道①】ビールのおいしさ7大要素、全部知っている?
ビール好きの方々に、あらゆる情報をお届けしている当サイト。これから「ビール通への道」と題しましてビールの深い世界をわかりやすく紹介していこうと思います。 第1回の今回は、ビールのおいしさについて考えていきたいと思います。 ビール通なら語りた...
この「泡」は、ビールの原料である麦等の穀粒に含まれている「タンパク質」が、ビールの中で「コロイド」というユニークな状態になっていることにより発生します。
この「コロイド」状態は、ビールの表面張力に影響を及ぼし、またビールの「泡」の形成と持続性においても重要な役割を果たしています。
穀物のブレンドによって「泡」の形成を助長
小麦だけでも良い「泡」を造ることはできますが、多くの場合オート麦やライ麦等も入れることで、「泡」の形成を助長しています。ちなみに、そのような理由から、小麦、オート麦、ライ麦等の他の穀類を総称して、「泡立て穀物」と呼ぶこともあります。
「泡」にはビールの味の劣化を防ぐ働きがあった!
実は、「泡」はビールの味や風味にとても重要な役割を持っています。例えば、ビールは空気に触れると酸化してしまい、味や風味が落ちてしまいますが、「泡」が蓋の役割をすることでそれを防いでくれるんです。
また、「泡」はビールの苦み成分を取り込む性質を持っています。そのため、「泡」がないと苦みを強く感じてしまうようになります。
ほかにも、「泡」はビールの口当たりや喉越しにも大きく影響を及ぼします。
泡があると見た目にもおいしそうになりますが、ビジュアルだけでなくビールにの味わいにとっても、泡は非常に大事なものなんです。
ビールグラスで飲むとおいしい理由は、泡にあった!
冷蔵庫から取り出した缶ビールをそのまま飲んでいるという方も多いと思います。しかし、グラスに注ぎ、ビールにとって理想的な「泡」の状態を作り出すことで、ビールのおいしさを引き出すことができるんです!
一般的に、ビールの「泡」の黄金比率は7:3か8:2と言われています。グラスに注ぐ際、この黄金比率に注意して注ぐことで、よりおいしくビールを飲むことができるので、少し手間はかかりますが、ぜひ一度お試しください!
ほかのお酒は飲まなくてよいというほどのビール好き。
クラフトビールについて日々勉強中です!