醸造家が教えるビール講座2~ラガビールの種類〈ピルスナー,シュバルツ,ドゥンケル,カリフォルニアコモンビール〉~

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ビールについてあらゆる情報をお伝えしている当サイト。今回は「醸造家が教えるビール講座」の第2回。
ラガービールについて詳しく知っていきましょう。

おなじみのラガービールをもっと知りたい
「ラガービール」というと知らない方はいないと思いますが、その意味を正確に答えられる方は、少ないのはないでしょうか。

ラガーは低温で発酵させた下面発酵のビールで、大量生産に適しているため世界中で主流となっています。上面発酵のエールビールと比較すると、のどごしが爽やかでゴクゴク飲み干せるイメージです。
同じラガービールでも、味わいはさまざま。今回は、そのラガービールの種類についてお話します

ピルスナーの特徴

「ピルスナーってどんなビール?」と訊かれたら、「あなたが普段飲んでいるビールです」と答えます。それほどスタンダードな、世界中で飲まれているビアスタイルです。クラフトビールメーカーでも、定番商品としてピルスナーを作っているところは少なくありません。

発祥は、チェコのピルセン地方。淡いゴールデンカラーとホップの苦味と香味を感じる、スッキリとした味わいが特徴です。ピルスナーの中にもモルト(麦芽)感が強めなものから、ホップを効かせたもの、麦の香ばしさが特徴のドルトムンダーや、世界初のゴールデンカラーとして知られるボヘミアンピルスナーなど、細かい違いがあります。

 

ほかにもたくさんある「ラガービール」

シュバルツの特徴

「schwarz(シュバルツ)」は、ドイツ後で「黒」。ドイツ発祥のシュバルツビールは、その名の通り黒いラガービールのことです。

ローストしたモルトで香りづけをし、香ばしいブラックコーヒーのような印象に仕上がっています。その見た目に反してボディは軽めで、エールの色が濃いビール(ポーターやスタウトなど)に比べると、すっきりして飲みやすい味わいが特徴です。ドイツスタイルのクラフトビールメーカーにおいては、よく定番として作られています。

ドゥンケルの特徴

こちらもドイツ発祥。「 dunkel(ドゥンケル)」は「暗い」という意味で、赤銅色のビールです。

ゆっくり焦して甘みを引き出したカラメルモルトを使い、コクの強い甘い風味に仕上がります。日本ではあまり見かけないスタイルですが、専門店やドイツビールの祭典「オクトーバーフェスト」などで飲むことができます。
ホップのきいたビールが世界中で主流となっている今は注目度が高くありませんが、モルティなビールに人気が集まれば、盛り上がってくるかもしれません。

カリフォルニアコモンビール(スチームビール)の特徴

珍しくアメリカ発祥のスタイルで、サンフランシスコのアンカー社が生み出しました。一般的には「スチームビール」として知られていますが、アンカー社の商品名のため、「カリフォルニアコモンビール」と呼びます。

通常は低温で発酵させるラガー酵母を、エール並みの高温で発酵させることで、急激な発酵を起こさせます。蒸気機関車の蒸気(スチーム)のように発酵槽から泡が噴き出すことから、このように名づけられました。
発酵方法がほかのラガーとは全く異なるため、風味はかなり個性的。コク深い味わいが特徴です。

今回はラガービールの中でも人気のある、個性的なものをご紹介しましたが、ほかにも実に様々なスタイルのラガーがあります。ぜひお店やフェストに足を運び、いろいろなスタイルのラガービールに触れてみてください。
※画像はすべてイメージです。

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