クラフトビールについて様々なトピックスを紹介している当サイト。ビール好きの方に知っておいていただきたいビールの知識について詳しく解説しています。今回は前回説明した「大麦」をさらに深掘りしていきます。ビールについてさらに詳しくなれること間違い無しです。
ビールの原料、大麦には種類がある?
ビールのおいしさを生んでいる大麦ですが、一口に「大麦」と言っても、実は様々な種類の大麦があります。なかでも、ビールを造るのには2種類の大麦が使われているんです。これを知っていたらかなりのビール通かも? 今回は、この大麦を記事で追及していきます!
「大麦」は「だいばく」とも読みますが、訓読みの「おおむぎ」という方が馴染み深いかもしれません。この場合の「大」とは、「品質の良い物、用途の広い物」ということを意味しています。この大麦こそビールにぴったりの穀物。
前回の記事で「大麦」がビールを造ることに適している理由は、「でんぷん」を豊富に含んでいて糖化しやすいから、と説明しました。
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また、「大麦」は「穀皮」が濾過を促す濾過床として打ってつけの役割を果たしてくれるのもポイントです。
クラフトビールを作るときに使われる「大麦」は2種類
大麦にはいくつかの種類がありますが、ビールを造ることに使われるのは、「二条大麦」と「六条大麦」の2種類です。上から見ると、穀粒の生じる部分が2列なのが「二条大麦」で、6列なのが「六条大麦」です。
「二条大麦」は、より丸みの強い穀粒をつけ、涼しい気候を好むのに対し、「六条大麦」は、丸みは控えめで暖かい気候を好みます。
ビールのコクを作っているのはタンパク質! おいしさを生み出す!
また、2つの大麦は成分も違います。「六条大麦」は「二条大麦」より「タンパク質」を多く含んでいるんです。
実は、タンパク質はビールを造る上でとても重要な存在。タンパク質はビールの頂部に泡を作ったり、ビールのコクを高めてくれるなど、数々の重要な働きをしてくれます。
ビールにコクを生んでいるのは、タンパク質! これだけでも覚えておくと、ビール好きに自慢できるかもしれません。ビールの成分に注目して選ぶことで、好きなビールを見つけられるかもしれません!
『ビール大全』・2017年8月・楽工社
ほかのお酒は飲まなくてよいというほどのビール好き。
クラフトビールについて日々勉強中です!