【ビール通への道④】ライトビールとドライビールの違いとは? 誰にオススメ?

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ビール好きの方々に、クラフトビールにまつわるあらゆる情報をお届けしている当サイト。ここでは「ビール通への道」と題して、ビールの知識をお伝えしてます。第4回の今回は、「ライトビール」と「ドライビール」の違いについてご紹介いたします。ビール好きの方ならよく耳にする言葉かもしれませんが、上手く違いを説明できる方はそう多くないのでは? また、ほかにはダイエットに効くビールもある?

「ライトビール」はカロリー低め! 太りたくない人にオススメ

「ライトビール」は、アメリカで肥満が問題視される中で、製法を工夫することにより発明されたカロリーの抑えたビールです。現在でもアメリカの主流は「ライトビール」といわれています。ビールが大好きだけど、なるべく太りたくない! という人にはオススメのビールといえます。

「ライトビール」は、従来のビールより比重を低めにする製法を採用し、菌類に由来する特殊な酵素をマイシェ(麦芽の糖化もろみ)に添加することで、残っていたでんぷんをすべて糖類に変換します。

このようにすることで、発酵の過程で炭水化物がすべてアルコールに変化します。また、このライトビールは通常のビールよりもアルコール度数が控えめになっています。アメリカ、ミラー社の「ライトビール」などが有名です。

「ドライビール」はアルコール度高め?

日本における「ドライビール」は、1987年3月に朝日麦酒から発売された「アサヒスーパードライ」から始まります。これを契機に、翌年日本では「ドライビール」ブームが巻き起こったそうです。

そんなドライビールですが、実は「ライトビール」と製法的にはほとんど同じ。ただ、比重が標準的になるように麦汁を使用して醸造しています。それをライトビールと同じように、炭水化物をすべてアルコールへと変化させることで、標準的なビールよりも高いアルコール度数のビールを造ることに成功しています。

糖尿病やダイエットに効果的、「低炭水化物ビール」とは?

ライトビールとドライビールの他にも、「低炭水化物ビール」というものがあります。ライトビールと製法は同じですが、アルコール度数は標準的なビールと同じ程度になるように調節して造られる、ライトビールとドライビールの中間にあるようなビールです。

ヨーロッパでは糖尿病の患者に飲まれているそうですが、アメリカではダイエットを望む層に飲まれているそうですよ! 体調や身体の状態に合わせてビールを選ぶというのも、アリ。ビール好きならぜひ覚えておきたいですね。

見てきたように「ライトビール」、「ドライビール」、「低炭水化物ビール」は、どれも基本的な製法は同じであり、主な違いはアルコール度数です。ぜひ、ビールを飲みながらこんなウンチクを語ってみてください!

▼参考
『ビール大全』・2017年8月・楽工社
キリンHP
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