クラフトビール好きの方に素敵な情報をお伝えしている当サイト。Vector Beer Factory(ベクタービアファクトリー)新宿でクラフトビールを造っているブルワー、木水朋也さんのインタビューを連載しています。今回はブルワーが仕事をする上で気をつけていること、他の従業員との仕事の進め方について伺っていきます。
前回はこのお店のブルワーとして活躍される木水さんが好きなビールや、ご自身で造っているビールのオススメについて伺いました。
詳しくはコチラ
今回はほかのブルワーの方々との仕事でのやりとりなどについて教えてもらいましょう!
好みも主張も違う3人のブルワーが造るクラフトビール
それぞれに個性を持つブルワー達が集結!
______現在はどのような体制でビールを醸造されているのでしょうか?
僕を含めて合計3人のブルワーがいて、新宿と浅草橋の工場でクラフトビールを造っています。
______他のブルワーの2人と一緒に仕事をするうえで、どういうことを気にかけていらっしゃいますか?
僕はヘッドブルワーなので、指示を出す立場でもあります。ですが醸造所で僕の言ったように造れというよりは、染谷さんと三木さんとほかのブルワー2人の意見も合わせることを意識していますね。レシピもほとんど彼らに任せていて。ちなみに染谷さんは39歳で、カシオ出身。三木くんが25歳の元銀行員。というブルワーとしてはそれぞれ、変わった経歴の持ち主です(笑)。
好みの違う3人だから、ベクタービアらしいビールができる
______全然違う人が集まったからこそできる味、みたいなものもあるんでしょうか。
それぞれ好みも違うんで、このビールに関しては僕が、他のビールに関しては他の人が、といったようにビールごとに自分の主張がある。そこが3人で造れる面白いところですね。
それぞれのこだわりが詰め込まれているクラフトビール
______後輩を育てなきゃいけないというような意識があるのではないかと思います。どのように社員教育をしていますか?
醸造は作業なので、誰だって数ヶ月やればできるようになります。なので期待していることといえば、もっと「作業そのものの本質」を意識してほしいというところですね。
「なんでこの温度なんだ」などビール造りに必要なことを学んでもらうこと。そしてそこからどういう風に味が出来上がっていくのかを知ってもらいたいんです。2人とも自分で醸造所を持ちたいと思っているので、ぜひそこに繋がるようにしてほしいです!
3人のブルワーさん、それぞれが自分の個性を活かしより良いクラフトビールを生み出しているんですね。木水さんは作業をスムーズに進めることが大事なのではなくて、その作業の温度感を知ってほしいとも語っています。ただの作業に終わらない、ビール造りの奥深さを感じました。次回はブルワーとしての夢や、今後について伺っていきたいと思います。
「Vector Beer Factory 新宿」店舗情報
Vector Beer Factory 新宿
住所:東京都新宿区新宿1-36-7 川本ビル1F
TEL:050-5266-0270
アクセス:東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅 徒歩2分・地下鉄各線 新宿三丁目駅 徒歩4分
※店内完全禁煙(貸切での利用のみ喫煙可)
【食べログ】Vector Beer Factory 新宿
〈2019年9月19日現在〉
ほかのお酒は飲まなくてよいというほどのビール好き。
クラフトビールについて日々勉強中です!