ビールに関する様々なトピックスをご紹介している当サイト。「ビール通への道」では、ビールの原料の雑学やビールをもっと美味しく飲むためのポイントなど、ビールに関する様々な知識を皆さんにお届けしています。
前回に引き続き、知っているようで意外と知られていない世界各国のビール文化についてご紹介していきたいと思います。第5回は「チェコ編」!日本ではあまり知名度のない国ではありますが、実は国民一人あたりのビール消費量が世界一位という超ビール大国なんです!今回は、そんなチェコのビール文化についてご紹介したいと思います。
ビール消費量世界1位!その理由とは?
前回は、実は日本とも縁が深いオランダのビール文化についてご紹介しました。
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それでは、早速チェコのビール文化に迫っていきましょう!
日本の3倍以上!チェコのビール消費量
『変身』で知られる文豪フランツ・カフカの生誕の地でもあるチェコは、実は国民一人あたりのビールの消費量が世界一位!一人当たりの年間消費量は驚異の143リットルで、日本の3倍以上にもなるそうです。
なぜチェコではそんなにビールが飲まれるの?
ビールの消費量が世界一位のチェコ、国内では「飲むパン」と呼ばれる程、生活の中に浸透している飲み物で、何と朝食代りにビールを飲むという人もいるそうです。
なぜそんなにチェコではビールが飲まれているかというと、その理由はずばり「安い」から!なんと水よりも安く販売されているそうです。まさに水を飲む感覚でビールを飲めてしまう訳ですから、ある意味ビール好きには夢のような国とも言えるでしょう。
チェコ発祥のビールとはいったい何?
世界中の「ピルスナー」の元祖はチェコで誕生!
ビールの歴史が古くは紀元前4000年前にさかのぼることは、以前に「ビール通への道」でもご紹介した通りです。
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しかしながら、こちらは現在飲まれているビールとはまったく違うものでした。現在世界中でよく飲まれているのは「ピルスナー」。実は、この「ピルスナー」の原型はチェコで誕生したんです!
「ピルスナー・ウルケル」は日本人にもオススメ!
「ピルスナー」の元祖は「ピルスナー・ウルケル」というもので、1842年10月15日にドイツ人ヨーゼフ・グロルが生産しました。軟水で造られており、ホップのフレッシュな香りと爽やかな苦味が心地いい、日本人にも飲みやすいビールとなっています。「ピルスナー・ウルケル」は現在でも大人気で、チェコで最も飲まれているビールです。このビールを飲むためにチェコに行く!という筋金入りのビールマニアもいるそうです。
あの有名ビールの親?「ブドワゼ」はモルトがポイント
アメリカを代表するビールとして、現在ではトップクラスのシェアを誇る「バドワイザー」。実は、この「バドワイザー」の親とも言えるのが「ブドワゼ」です。「バドワイザー」の祖アドルファス・ブッシュが、「ブドワゼ」のビールに感動し、その名前をもらって名前を付けたと言われています。「バドワイザー」はしばしば水っぽいと言われますが、こちらはモルトの味がしっかりとして飲みごたえがあります。
世界のビール文化にとても大きな影響を与えているチェコ。ビール好きにとってはまさに楽園!人生に一度は訪れたい、もしくは移住したい国かもしれませんね。次回は日本でもおなじみ!「バドワイザー」を有するアメリカのビール文化をご紹介します!
『自分でつくる最高のビール』(2016年6月、マイナビ出版)
ほかのお酒は飲まなくてよいというほどのビール好き。
クラフトビールについて日々勉強中です!