ヘイジーIPAおすすめ7選|選び方と飲み方も解説

ビールの種類

クラフトビールの世界でいま最も熱い視線を集めているのがヘイジーIPA(Hazy IPA)です。濁った外観とフルーツジュースのような香りが特徴で、「IPAは苦くて飲めない」と敬遠してきた方でも驚くほど飲みやすいスタイルです。

この記事でわかること

  • ヘイジーIPAが通常のIPAと何が違うのか
  • 選ぶときに注目すべきポイント(香り・苦み・アルコール度数)
  • 国産・海外のおすすめ銘柄7本
  • 初めてヘイジーIPAを飲む人向けの楽しみ方

ヘイジーIPAとは?通常のIPAとの違いを解説

ヘイジーIPAをグラスに注いだ様子

ヘイジーIPA(Hazy IPA)は、その名前の通り「ヘイジー(hazy)=濁った」外観が最大の特徴です。正式名称はニューイングランドIPA(NEIPA)とも呼ばれ、2010年代にアメリカ東海岸・ニューイングランド地方から世界へ広まりました。

通常のIPAが透明感のある色合いなのに対し、ヘイジーIPAはオレンジ・黄金色に白く濁った見た目をしています。この濁りは欠陥ではなく、大量のホップ(ドライホッピング)と酵母、オーツ麦(オートミール)・小麦などの副原料が生み出す個性です。

最大の違いは苦み(IBU)が低く、フルーティーな香りが強いこと。従来のウエストコーストIPAが松ヤニ系のキリッとした苦みで知られるのに対し、ヘイジーIPAはマンゴー・パッションフルーツ・グレープフルーツのようなジューシーな香りを前面に出した設計になっています。詳しい歴史についてはアメリカでヘイジーIPAが人気になった理由もご覧ください。

ヘイジーIPAが持つ3つの特徴

1. フルーツジュースのような香りと味わい
ドライホッピング(発酵後にホップを大量に加える手法)によって、フルーツを思わせるアロマが凝縮されます。飲んだ瞬間からトロピカルフルーツの香りが広がり、苦みよりも甘さ・まろやかさが口に残ります。

2. 柔らかくシルキーな口当たり
オーツ麦や小麦を使うことで、なめらかでとろりとした質感が生まれます。炭酸も控えめで、ゴクゴク飲みやすいのが特徴。「ビールが苦手」「IPAは苦すぎる」という人ほど、ヘイジーIPAを飲んで驚くことが多いです。

3. 見た目のインパクト
グラスに注ぐと白く濁ったオレンジがかった色が目を引きます。SNS映えする見た目も若い世代を中心に人気の理由のひとつで、タップルームでの注文数No.1になることも珍しくありません。

おすすめヘイジーIPA7選|国産・海外の人気銘柄

ヘイジーIPAのおすすめ缶ビールとグラス

国産おすすめ3選

1. 伊勢角屋麦酒 ヘイジーIPA(三重・伊勢)
日本でも屈指の実力を持つ伊勢角屋麦酒のヘイジーIPA。マンゴーやパッションフルーツを連想させるトロピカル系アロマが特徴で、IBUは低めながらもホップの存在感は十分。缶・樽ともに流通しており、入手しやすい点も◎。

2. ワイマーケットブルーイング LUPULIN NECTAR(愛知・名古屋)
「ヘイジーIPAといえばここ」と語るビール通も多い名古屋の注目ブルワリー。ABV 6.5%でIBU 30と飲みやすく、マンゴー・パッションフルーツのアロマにシルキーな口当たりが融合した完成度の高い一本。

3. 遠野麦酒ZUMONA ヘイジーアイピーエー(岩手・遠野)
ホップの産地として知られる遠野産ホップを使用した国産ならではの一本。地域素材への強いこだわりが感じられ、クラフトビール本来の「テロワール(土地の個性)」を楽しめます。

海外おすすめ4選

4. BrewDog Hazy Jane(イギリス)
ヘイジーIPA入門として最も手軽に購入できる海外銘柄。IBU 25・ABV 5%と飲みやすいスペックで、コンビニやスーパーでも見かけるほど流通量が多い。初めてヘイジーIPAを試す人に最適。

5. The Alchemist Heady Topper(アメリカ・バーモント)
ヘイジーIPAのスタイルを確立したと言われる伝説的な銘柄。アメリカではプレミア扱いで入手困難ですが、日本のクラフトビール専門店で見かけたら迷わず手に取って。

6. Verdant Brewing Lightbulb(イギリス)
ヨーロッパのヘイジーIPAシーンを牽引する英国のブルワリー。グレープフルーツとアプリコットのアロマが複雑に絡み合い、ジューシーさと余韻の深さを同時に楽しめます。

7. Other Half Brewing All Citra Everything(アメリカ・ニューヨーク)
シトラホップ単一品種で醸造した個性的な一本。「ホップとは何か」を改めて感じさせてくれる、ホップ好きには外せないヘイジーIPAです。

ヘイジーIPAの選び方ガイド

IBU(苦み指数)で選ぶ
IPA初心者にはIBU 25以下を目安にしましょう。数字が低いほど苦みは控えめです。一般的なヘイジーIPAのIBUは20〜40程度で、同じIPAでもウエストコーストIPA(IBU 50〜70)と比べると格段に飲みやすくなります。

ABV(アルコール度数)で選ぶ
スタンダードなヘイジーIPAは5〜7%が中心。物足りないと感じたらダブルヘイジーIPA(DHIPA)で7〜10%のものを試してみましょう。ただし飲みすぎには注意してください。

香りのタイプで選ぶ

  • トロピカル系:マンゴー・パッション・パイナップル → ジューシーさを求める方に
  • 柑橘系:グレープフルーツ・オレンジ・レモン → 爽やかさを求める方に
  • 南国果実系:桃・ライチ・グアバ → 甘みのある複雑な香りを求める方に

ラベルや商品説明に香りの特徴が記載されていることが多いので、選ぶ際の参考にしてください。

ヘイジーIPAをもっと楽しむ飲み方のコツ

適切な温度は8〜12℃
ヘイジーIPAは冷やしすぎると香りが閉じてしまいます。冷蔵庫から出して少し置いて、8〜12℃程度にしてから飲むと、フルーティーなアロマが開いて一番おいしい状態になります。

グラスはチューリップ型がおすすめ
縁が少し広がったチューリップ型グラスは香りをグラスに集めてくれるため、ヘイジーIPAのアロマを最大限に引き立てます。缶から直接飲むのではなく、ぜひグラスに注いで見た目も楽しみながら飲んでみてください。

ペアリングは軽い料理を
チキンの炭火焼き・シーフードのマリネ・チーズ(コンテ・ゴーダ)などが相性抜群。ホップのフルーティーさが料理の塩味や旨みを引き立てます。クラフトビールと料理の組み合わせについてはクラフトビールと料理のペアリング完全ガイドもあわせてご覧ください。

まとめ

  • ヘイジーIPAは苦みが少なく、フルーツジュースのような香りと濁りが特徴のIPAスタイル
  • ニューイングランド地方(アメリカ東海岸)発祥で、現在は国産銘柄も続々と増加中
  • 選ぶ際はIBU(苦み指数)・ABV(アルコール度数)・香りのタイプに注目
  • 国産なら伊勢角屋麦酒・ワイマーケットブルーイング・遠野麦酒ZUMONAが入手しやすい
  • 飲むときは8〜12℃でチューリップ型グラスに注ぐと香りを最大限に楽しめる
  • ビールの苦みが苦手な方こそ、ヘイジーIPAから始めてみるのがおすすめ
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