【ビール通への道⑮】ビールに氷を入れて飲まない理由はどうして?味はどう変わる?

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ビール好きの方々に、クラフトビールにまつわるあらゆる情報をお届けしている当サイト。ここでは「ビール通への道」と題して、ビールに関する様々な知識をお伝えしています。今回はビールと氷についてご紹介しましょう。
ビールと同様人気のお酒にチューハイやハイボールがあります。これらは氷をどっさり入れて、キンキンに冷やして飲むのに、どうしてビールには氷を入れて飲まないのでしょう?今回は知っているようでわかっていなかったこの疑問を解決いたしましょう。

ビールに氷を入れないのは一体どうして!?

暑い夏の日、キンキンに冷えたビールを飲むと生き返る気分になりますよね。ビールはぬるいと、そのおいしさも半減してしまいます。でも、お酒と違って、ビールに氷を入れて飲むことは、日本ではまずありません。

実は、ビールに氷を入れると、ビールの味や風味に様々な変化が生じてしまうんです。だから、氷を入れて飲む習慣がないんです。

氷はビールの「味、温度、炭酸」を変化させるのでNG

氷を入れることで、ビールにはおもに3つの変化が起こります。以下の通りです。

  1. 味:薄くなる
  2. 温度:低くなり、ビール自体の成分が変化。味や風味の変化も生じる
  3. 炭酸:泡が立ち、抜けやすくなる

また、温度が低下することで、ビール自体の成分が変化し、それによる味や風味の変化も生じます。もちろん、人によって好みはさまざまなので氷を入れたビールのほうが薄くて飲みやすい!という方もいるかもしれません。けれど一般的に、ビールそのものの味をしっかり楽しむためには、氷を入れて飲むことはあまりオススメできないのです。

冷やし過ぎもよくない!ビールにおよぼす影響とは?

また氷を入れて飲まない理由はほかにも。そもそもビールは冷やし過ぎるのもNGなんです!冷たいからおいしいというわけじゃないため、注意してください。

ビールをおいしく飲むための温度は6度〜8度

ビールの注ぎ方

種類によって違いはありますが、ビールを美味しく飲むための温度は、だいたい4度~8度と言われています。季節によっても違いますが、基準として覚えておくとよいかも。
ビールと温度の関係については、詳しくはこちらをご覧ください。

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ビールに氷を入れて飲むのが一般的な国も!

*画像はイメージです

食文化は地域によって様々、実はビールに氷を入れて飲むのが一般的な地域もあるんです。

それは、東南アジア。日本でも東南アジアのビールは、タイのシンハービール、シンガポールのタイガービールなどがお馴染みです。日本では普通にボトルやグラスに注がれて提供されることが多いですが、実は現地では、ボトルと一緒に氷入りのグラスが提供されることがほとんど。そのような背景もあって、東南アジアのビールはアルコール度数は低め、味は濃いめに設定されていることが多いです。暖かい気候とも相まって、氷を入れたビールが人気となっています。

日本でも「氷専用ビール」が発売!

実は、日本でも氷を入れて楽しむことを目的としたビールが、サントリーから発売されました。その名も「アイス・ドラフト(生)」!アルコール度数は7%と通常より高く、希少品種であるレモンドロップホップを使用した爽やかな香りと苦みが特徴だそうです。

飲食店限定商品のため、ご家庭で気軽に楽しむことはできませんが、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

今回はビールと氷について解説しました。旅行などで東南アジアに行ったことがある人には、氷を入れたビールが好きという人もいるかも。風味の変化という点ではあまりオススメできませんが、いつものビールを、違う雰囲気で楽しむには氷を入れるのもアリ!気分転換に挑戦してみるのも面白いかもしれません。


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