クラフトビール好きの方に素敵な情報をお伝えしている当サイト。Vector Beer Factory(ベクタービアファクトリー) 新宿というビアパブで、クラフトビールを造っているブルワー、木水朋也さんのインタビュー記事を連載しています。第2回の今回は、彼がどのようにビール造りをしているのか、詳しく聞いていきたいと思います。ビール好きの人や、ブルワーになりたい人、ブルワーという職業に興味がある人はぜひチェックしてみてください。
店舗併設の新宿工場では週に1度、クラフトビールを仕込む
前回は木水さんが、このお店のブルワーとして活躍されるまでの道のりについて伺いました。
詳しくはコチラ
今回は具体的に、どのようにビールを造っているのかを教えてもらいましょう!
今だけでなく「今後」を考えながら
______ビール造りはどのようにされているんですか?
Vector Beer Factory(ベクタービアファクトリー) 新宿には週に1回来て、店舗併設の工場で仕込みをしています。ビールの配送でも週に何度か来るのでそのとき、タンクを開けてビールの様子を見たりしますね。火曜、木曜で浅草橋工場で仕込みを行っていて、月曜、水曜、土曜で配送作業をしています。ビールを造るというのがもちろん主な仕事ですが、メールを送ったり伝票の処理をしたり、ビールのあれこれを記録していろいろ想いを巡らせるなど、「今後」のこと考えることも仕事の一部です。
ビールを醸造しながらほかの作業ができるのはどうして?
あらゆる工程をこなしながら事務作業も行う
______ビール造りをしながら事務作業をこなすのは大変ですね。
ビール造りにはいろんな作業があるんです。麦芽とモルトを混ぜて糖化させる「マッシュ」、おかゆ状態から液体だけをとる濾過作業「スパーキング」、遠心力を使ってボイル中にできたタンパクの塊などを除去する「ワールプール」、20℃まで温度を冷やす「クーリング」など、工程は実にさまざまです。
ただ、作業後に放っておく時間が長いものが多いんですね。なので、マッシュしている最中に次のレシピを考えたりそれに合わせて発注作業をするなどして、うまく時間を使えています。パソコン作業なども効率的にできていますね。
錦糸町、大森、中野、新宿を巡る配送作業は1日仕事
______醸造作業をしながらいろんな仕事をこなされているとは、大変ですね。配送作業もしているということでしたが、配送の日はどのような動きをされていますか?
配送の日は1日中配送です。都内全域を回るとなると、どうしても6〜7時間かかっちゃうんで。ルートは浅草橋の工場から錦糸町に行って、そのあと東京駅方面から大森へ向かって中野、新宿というルートで運転していますね。
ビールを売り物にするための作業も欠かせない
また、配送以外にもたくさん仕事はあって、樽詰め作業、瓶詰め作業などもビール造りには欠かせない作業。あとはタンク・樽の洗浄、発酵後のビールを樽詰め用のタンクに移送させるなど、ビール造りにはいろんな仕事があるんですよ!
ビール造りに必要な工程、作業が実に多岐に渡ることがわかりましたね。ブルワーさんは工場にこもりっきりかと思っていましたが、パソコン仕事や配送、そしてビールを売り物にするための作業と、日々忙しく働いているんです。いろんな仕事ひとつひとつが、おいしいビール造りには欠かせないということがよくわかりました。次回は、木水さんのビールへの想いを、もっと詳しく伺いたいと思います。
「Vector Beer Factory 新宿」店舗情報
Vector Beer Factory 新宿
住所:東京都新宿区新宿1-36-7 川本ビル1F
TEL:050-5266-0270
アクセス:東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑前駅 徒歩2分・地下鉄各線 新宿三丁目駅 徒歩4分
※店内完全禁煙(貸切での利用のみ喫煙可)
【食べログ】Vector Beer Factory 新宿
〈2019年8月21日現在〉
ほかのお酒は飲まなくてよいというほどのビール好き。
クラフトビールについて日々勉強中です!