2026年 新規開業クラフトビールブルワリーまとめ【全国29カ所】

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はじめに

2026年も、各地で新しいブルワリーが誕生しています。

2026年1〜3月だけで、全国で29のクラフトビール醸造所が新たに製造免許を取得しました。出典は国税庁が公表する「酒類等製造免許の新規取得者名等一覧」です。

この記事でわかることは3つです。

  • 新たに免許を取得したブルワリーの地域別一覧
  • 特に注目したい4社の深掘り
  • 「ビール」と「発泡酒」の違いと、最新の開業トレンド

ゼロから立ち上げた独立ブルワリーから、大手の新拠点、老舗酒蔵の参入まで。顔ぶれは実に多彩です。醸造所めぐりやお取り寄せの参考にどうぞ。

2026年に新規免許を取得したブルワリー一覧【地域別】

新しいクラフトビール醸造所のステンレス製発酵タンク

国税庁公表データ(2026年1〜3月の新規免許)をもとに、地域別にまとめました。教育・研究用の試験免許は除いています。「品目」は免許の区分です(後述)。

北海道・東北

ブルワリー 所在地 免許日 品目 タイプ
Yum WAKKA Brewing(ほく商) 北海道稚内市 2026/1/27 発泡酒 独立新規
国稀酒造 千石蔵 北海道増毛町 2026/2/4 発泡酒 老舗酒蔵の参入
Natures Brewing(ULU) 北海道東川町 2026/2/24 ビール/発泡酒 独立新規
POWDERHOOD Niseko Hirafu 北海道倶知安町 2026/2/27 発泡酒 独立新規
銀山ブルワリー(久吉) 山形県尾花沢市 2026/1/13 発泡酒 独立新規
三陸ビール ブルワリー&タップルーム 岩手県大船渡市 2026/3/5 発泡酒 独立(自社醸造化)

関東

ブルワリー 所在地 免許日 品目 タイプ
いすみブルワリー 千葉県いすみ市 2026/1/1 発泡酒 独立新規
After School Brewery(三宿ビール) 東京都世田谷区 2026/1/1 発泡酒 独立新規
よなよな東京ブルワリー(ヤッホーブルーイング 品川醸造所) 東京都港区 2026/2/13 ビール/発泡酒 大手の新拠点
OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪 TAP:020 東京都港区 2026/3/6 ビール 異業種参入(コーヒー)
トリイ堂醸造(風間総合サービス) 栃木県鹿沼市 2026/2/27 発泡酒 独立新規

中部

ブルワリー 所在地 免許日 品目 タイプ
サニーフィールド 長野県信濃町 2026/1/23 発泡酒 独立新規
ポップスターブルワリー 岐阜県各務原市 2026/1/29 発泡酒 独立新規
エンドウジブルーイング 名古屋市西区 2026/1/30 発泡酒 独立新規
朝霧フードラボ クラフトビール製造工場(和光会) 静岡県浜松市 2026/2/25 発泡酒 福祉法人の参入
Bande Brewing 山梨県身延町 2026/3/9 発泡酒 独立新規
胎内ブルワリー(FUJI PREMIUM BREWING) 新潟県胎内市 2026/3/24 ビール 独立新規

近畿

ブルワリー 所在地 免許日 品目 タイプ
東寺道Brewery(KTT) 京都市南区 2026/1/1 発泡酒 独立新規
丹後王国ブルワリー 京都府京丹後市 2026/2/5 発泡酒 独立新規
FUJINOMORI BEER & C 京都市伏見区 2026/2/10 発泡酒 独立新規
よなよなビアライズ(ヤッホーブルーイング 大阪醸造所) 大阪府泉佐野市 2026/3/18 ビール/発泡酒 大手の新拠点

中国・四国

ブルワリー 所在地 免許日 品目 タイプ
Hikari Brewery 山口県光市 2026/1/1 発泡酒 独立新規
山陽ビール 戸山醸造所 広島市安佐南区 2026/2/24 発泡酒 独立新規
CHARLES BREWING(アリクイ) 広島県廿日市市 2026/2/27 発泡酒 独立新規
390brewery(beeb) 広島県府中町 2026/3/5 発泡酒 独立新規
しまなみブルワリー 広島県尾道市 2026/3/16 ビール 独立新規
PACIFIC BEER WORKS 高知県黒潮町 2026/3/30 発泡酒 独立新規

九州

ブルワリー 所在地 免許日 品目 タイプ
Dwarf Brewery 佐賀県武雄市 2026/1/16 発泡酒 独立新規
ワイルドビアードブルーイング 宮崎県三股町 2026/1/19 発泡酒 独立新規

一覧から見える内訳|なぜ多くが「発泡酒」なのか

表をよく見ると、あることに気づきます。多くが「ビール」ではなく「発泡酒」なのです。

29社の内訳は、発泡酒のみが23社、ビール単独が3社、ビールと発泡酒の併記が3社です。独立系の多くは発泡酒で免許を取っています。

これは品質の話ではありません。理由は酒税法にあります。

ビールと発泡酒を分ける基準は、主に2つです。

  • 麦芽の比率が50%以上であること
  • 果実・香辛料などの副原料(麦芽以外の風味づけ材料)が、麦芽重量の5%以内であること

この両方を満たせば「ビール」です。フルーツやスパイスをたっぷり使ったり、規定外の原料を加えたりして基準を外れると、「発泡酒」になります。

つまり、副原料で大胆に個性を出すほど、発泡酒の領域に踏み込むのです。スーパーで並ぶ大手の節税型「発泡酒」とは、設計思想がまったく別物です。

注目の新規ブルワリー4社を深掘り

一覧の中から、特にニュース性の高い4社を紹介します。

よなよな東京ブルワリー(東京・品川)

「よなよなエール」のヤッホーブルーイングが、品川に都心型の拠点を開きました。

JR品川駅の港南口直結で、約200席。駅直結の醸造所併設レストランとしては国内最大級です。2026年3月30日にオープンしました。

年間製造量は66キロリットル(350ml缶で約19万本ぶん)。店内で出し切る規模感で、タンクから直接注ぐ生ビールが看板です。開業時には、桜の葉を使った季節限定の一杯も登場しました。

OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪 TAP:020(東京・高輪)

京都の老舗コーヒー会社、小川珈琲がビール醸造に乗り出しました。

2026年3月28日、ニュウマン高輪に開業した新業態「OGAWA COFFEE LABORATORY 高輪」の一角にあります。コーヒー・パン・スイーツなど12の「ラボ(実験室)」が並び、その1つがビール醸造ラボ「TAP:020」です。

仕込みから発酵まで、醸造工程を客席から見られます。コーヒーの知見を持つ会社が、原料や製法をどう掛け合わせるのか。異業種参入ならではの実験性に期待が集まります。

三陸ビール ブルワリー&タップルーム(岩手・大船渡)

三陸沿岸発のブランドが、ついに自前の醸造所を持ちました。

運営は2018年創業の三陸ブルーイング・カンパニー。「人と人、人と自然をつなぐビールを」をミッションに掲げます。ブランドを育てて約8年、タップルームを2025年12月に先行オープンし、醸造所は2026年3月に動き出しました。

主軸はベルギースタイルです。小麦由来でやわらかいベルジャンホワイトや、ドライでスパイシーなセゾンが並びます。三陸の副原料を取り入れる点も、この土地らしさです。

しまなみブルワリー(広島・尾道)

尾道から、実力派ブルワーのラガーが届きます。

オーナーの松岡風人さんは、ラガーひと筋で15年。2020年の「ワールド・ビア・アワード」では、3部門で最優秀に輝いた実力の持ち主です。

ラガーは低温でじっくり発酵させるため、手間も設備もかかります。だから小規模では敬遠されがちです。そこへあえてラガーで挑むのが、しまなみブルワリーの個性です。ピルスナーのほか、「しまなみキャット」シリーズのデザートビールも人気です。

2026年の新規参入から見えるトレンド

クラフトビールのタップルームで楽しむ人々

29社を並べると、いくつかの傾向が見えてきます。

ひとつは、都心の駅直結・大型化です。よなよな東京ブルワリーのように、目的地になる大型施設が増えています。

ふたつめは、参入の多様化です。コーヒー会社(小川珈琲)、老舗酒蔵(国稀酒造)、福祉法人(和光会)まで、つくり手の顔ぶれが広がっています。

みっつめは、地域密着と地元素材です。北海道から九州まで、地方が主役です。地元の副原料を使う蔵が目立ちます。

そして、副原料スタイル(発泡酒)の広がりです。フルーツやスパイスで個性を出す醸造所が、新規組の主流になっています。

まとめ

2026年1〜3月に新規免許を取得したブルワリーを総まとめしました。

  • 全国で29カ所が新たに免許を取得
  • 独立新規・大手の新拠点・酒蔵参入など顔ぶれは多彩
  • 23社が「発泡酒」。副原料で個性を出す証

新しいブルワリーは、その土地の物語を映します。気になる1軒を見つけたら、ぜひ足を運んでみてください。

クラフトビール市場全体の動きは クラフトビール市場2026|数字で見る成長と酒税法改正の影響 で、つくり手を目指す方は ブルワーになるには独学でいける?醸造家を目指す現実的ロードマップ もあわせてどうぞ。

※本記事の免許情報は国税庁「酒類等製造免許の新規取得者名等一覧(令和8年分)」に基づきます。各ブルワリーの詳細は公式サイト・SNS等の公開情報を参照しています。最新の営業状況は各店の公式情報をご確認ください。

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