【ビール通への道⑱】世界各国のビール文化をご紹介!~ドイツ編~

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ビールに関する様々なトピックスをご紹介している当サイト。「ビール通への道」では、長い歴史の中で様々な変化を遂げてきた奥深きビールの世界について、あらゆる角度から迫り皆様に情報をお届けしています。

前回から、知っているようで意外と知られていない世界各国のビール文化についてご紹介しています。第2回は「ドイツ編」!世界有数のビール大国として日本でもおなじみのドイツ。ビールのつまみに最高なソーセージやザワークラフトも有名ですが、そんなドイツにはどのようなビール文化があるのでしょうか?

ドイツ発祥のビールのスタイルはいったい何?

前回は、「エール」が有名なイギリスで定番のビールのスタイルや、イギリスで親しまれているビールの飲み方をご紹介しました。

詳しくはコチラ

【ビール通への道⑰】世界各国のビール文化をご紹介!~イギリス編~
ビールに関する様々なトピックスをご紹介している当サイト。「ビール通への道」では、奥深きビールの世界を様々な角度から追究し、皆さんに情報をお届けしています。 ビールには「エール」、「ラガー」、「スタウト」、「ヴァイツェン」など、たくさんのスタ...

それでは、早速ドイツのビール文化に迫っていきましょう!

日本でもおなじみ!「ラガー」はドイツ発祥です

すっきりしたクリアな飲み口となめらかでマイルドな味わいを持つ「ラガー」は、実はドイツ発祥のビールです。それまではイギリス発祥の「エール」がビールの主流でしたが、18世紀に発明された冷蔵技術とともに世界中に広まることで「エール」を凌ぐまでに成長。日本だけではなくアジア各国やアメリカ大陸でも大人気となり、スタンダードなビールの一つになりました。

フルーティーな香りで飲みやすい!「ヴァイツェン」

ビール大国として有名なドイツでは、「ラガー」だけでなく「エール」も造られています。南ドイツ発祥の白ビール、「ヴァイツェン」は大麦麦芽と小麦麦芽で造られており、小麦由来のまろやかさとフルーティーな香りを持ち、ホップの苦味は少なめ。白く濁った外見が特徴となっています。

実はビアガーデンの発祥の地!

「ビールの都」、ミュンヘンで誕生

ビール大国として有名なドイツでも、特にミュンヘンは「ビールの都」として名高い存在!実は、日本の夏の風物詩であるビア・ガーデンの発祥の地とされています。ミュンヘンにはレーベンブロイやホフブロイなどの古くからのビール醸造所が多数あり、それらの内のいずれかの醸造所で誕生したと考えられています。

世界最大のビールの祭典!オクトーバーフェスト

はじまりは皇族の結婚式を祝ったお祭り

毎年9月~10月には、世界最大規模のビールの祭典、オクトーバーフェストが開催され、ドイツ国内はもちろん世界中のビール好きがミュンヘンに集結します。そのきっかけは1810年、当時の皇太子ルードヴィヒと皇女ザクセンの結婚を祝ったお祭りにさかのぼるそう。昨年のオクトーバーフェストでは、600万人の来場者によって700万リットルものビールが消費されたそうで、まさに世界一のビールの祭典といった感じ。ビール好きならば、一生に一度は参加したいイベントです!

現在では世界各国で開催されるように!

オクトーバーフェストは、ドイツ移民の多い土地などを中心に、カナダ、アメリカ、ブラジルなどでも本家ミュンヘンを真似る形で開催されるようになりました。代表的なものとしてカナダのキッチナー・ウォータルー・オクトーバーフェストというものがあります。

日本でも数十年前から開催されていますが、現在では飲食イベントの意味合いが強くなり、時期に関係なく年間を通して開催されています。皆さんの地元でも、もしかしたら開催されているかもしれませんよ!

ビール大国と呼ばれるだけあり、ドイツのビール文化は日本をはじめ世界各国に大きな影響を与えていることが分かりました。次回は美食の国として有名なベルギーのビール文化をご紹介したいと思います。

▼参考
『自分でつくる最高のビール』(2016年6月、マイナビ出版)
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