クラフトビールを仕事にする〈Craft Beer Company社員インタビュー〉ブルワー、木水朋也さん③

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若きブルワー木水朋也さんがビールに向き合う姿を紹介してきましたが、今回はその第3回です。具体的にクラフトビールをつくる、そのお仕事そのものに迫っていこうと思います。

クラフトビールの製造、そのすべての仕事に関わる

「ビールの製造全般、管理、そして配送が仕事ですね」。そう語るのはCraft Beer Company(クラフトビールカンパニー)のヘッドブルワーの木水さん。

現在はビールのブルワーとして活躍しながら、配送まで行っているそうです。

仕込み作業では数多くの工程をこなす

「週に2回は『仕込み』と決めています。発酵する元液をつくる作業ですね。麦芽を粉砕、糖化、ろ過、煮沸といった数多くの工程をこなさないといけないので、仕込みの日はほかの作業はなかなかできません。ほかの日は、もう一人のブルワーと配送と樽詰めを手分けして行っています」

仕込みからビールが完成するまでは大体3週間。つまり3週間後に飲めるビールを切らさないように、つねづねビール醸造を休みなく繰り返しているそうです。これは大変!

ビールづくりは先々のことまで考えないといけない仕事なのです。

ビールの製造計画もブルワーの仕事

「製造計画を立てたりすることも仕事の一つ。定番をつくりながら、新製品にチャレンジしたりしています」

と、木水さん。それでも長期休暇を取れるなど働く環境は整っているそう。なので、ビールづくりを毎日楽しくできているといいます。

ブルワーとして働く上で大事にしていることとは?

「ビールの製造に加えて飲食店で働くことも、うちの会社の大切な業務です。長く働いている人を見ていると、行動力がある人が多いですね」

と、木水さん。上から仕事が降りているタイプの会社ではないので、自分でやりたいことを見つけることが大事だといいます。

「やりたいことがあれば、すぐ社長に話しますね。この会社はやりたいことができる場所といえるかもしれません」

と、木水さん。

ブルワーとして、現在の目標は?

そんな彼が今「やりたいこと」は会社をもっと大きくすることだそう。

「もっとこのブルワリーを大きくしたい。もっともっと、ビールを売る場所を増やしたいんです。早くこの工場を手狭にしていしまいたいですね」

と、彼の言葉にはクラフトビールへの、そして会社への熱い想いがこもっています。

「東京にあるブルワーということはメリットだと思っています。うちのビールは都内にVectorBeerという店で飲めるので、それが来店目的になってくれたらうれしいです」

Craft Beer Company(クラフトビールカンパニー)の知名度を高めることが現在の目標だそうです。

「やろうと思えば何でもできる気がしますね。だから品質の良さをキープし、みなさんに知ってもらえる状況を作っていければと思っています」

クラフトビール業界で働くということ

常に新しいビールを計画する

現在定番のビールは3種、加えて準定番は約8種ものビールがあるCraft Beer Companyですが、随時新しいビールを計画しているといいます。

「まだまだ僕はブルワーとして勉強中の身。会社としても自分としても技術や色を固めていきたいという時期ですね」

聞けば、クラフトビールの業界は意外と情報が出てこない業界だそう。そんな中で、つねにクラフトビールを探求していく想いが大事なようで、木水さんはクラフトビールのイベントなどで多くのブルワーさんと関わりあい学ぶことも多いそうです。

クラフトビール業界を盛り上げたい

「クラフトビール業界は、飲食店もブルワリーも、業界をあげてみんなで頑張っていこうという想いが強いですね。ライバルというより業界自体を大きくするというのが、みんなの目標なんです」

クラフトビール業界そのものが、外に向かい、そして大きくなっていこうという推進力がある業界だということがよくわかりました。

お酒業界のなかでもまだまだ若く伸びしろたっぷりのクラフトビール業界、これからさらに注目です!

 

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