ビアパブ開業に向けての流れをご紹介しているこの記事も、いよいよ中盤戦に突入してきました。
物件を取得、コンセプトが固まってきたら、次に大事なのが資金集めです。
そして資金を獲得するために必須なのが「事業計画書」。
今回はこれをしっかり詰めていく方法を考えましょう。
すでにざっくりとした事業計画は頭にあると思いますが、ここからはさらにブラッシュアップした「事業計画書」を作成する必要があります。
そもそも事業計画はなぜ必要なのか?
当たり前ですが、事業をやるには、資金が必要です。
そして資金調達には「事業計画書」 が、どうしても必要になってきます。
これがその事業の資金を融資してもらうための判断材料になるからです。
「その事業は本当に儲かるのかどうか」を客観的に判断するのに、しっかりした資料がない状態で説明しても 、正直誰も相手にしてくれません!
なので、事業計画書に数字を落とし込む作業がとっても大切! 客観的に判断する、また判断してもらうための材料を用意しましょう。
開業を志したばかりの頃はぼんやりとした計画でしたが、場所が決まり、明確な業態も見えてきて、家賃や坪数、席数が決まってきたこの段階だとかなり固まってきているのでは。
ここまでくると「損益計算」ができるようになります。
やりたい業態の店を作るのにいくらかかるのか、どれぐらいの期間でオープンできるのか。
スタッフが何人必要なのかなどなど、考えなくてはならない問題が山ほどありますが、このタイミングが一番ドキドキしてめちゃくちゃ楽しい時間かも!
とはいえ現実問題としてどうやってそのお金を集めてくるのかを考えないといけません。まずは全体の「初期投資費用」の計算をしてみましょう。
======物件取得費========
店舗資産譲渡代金 3,240,741円+税259,260円=3,500,000円
仲介手数料(店舗資産譲渡契約分)435,000円+34,800円=469,800円
保証金3,800,000円礼金870,000+税69,600=469,800円
管理・共益費 16,000+税1280=17,280円
仲介手数用(賃貸借契約分)435,000+税34,800=469,800
造作(内装工事など)に1か月ぐらいかかるので、
前払い家賃487,080円をプラスして9,213,760円が物件取得にかかる金額となります。
また、ここから内装設備全般の費用もかかります。
======内装設備費========
看板工事、内外装工事、厨房機器、設備工事費、照明器具、デザイン費=500万
調理器具、食器、グラス、事務用品、電気機器類、POS、開業時仕入れ、開店前トレーニング費用、広告宣伝費、基本調査=100万
ほかにも600万ほどが追加でかかるので、合計1500万ほどになります。
この1500万円が初期費用!
これに運転資金が500万ぐらい用意が必要なので、すべて合計すると2000万のプロジェクトになります。
今回は法人契約で試算しましたが、個人の方が開業する場合は半分の1000万は自己資金を用意する必要があります。
日本政策金融公庫などを利用し資金調達を行うのがいいのではないでしょうか。
また、この事業計画書とコンセプトは同時に進めていく必要があるので、あらためて前回のコラムも参考にし、コンセプトもブラッシュアップしていきましょう。
ここまで来ると、だいぶ店づくりも具体的に!
考えることや苦労も多いですがその分、気持ちも充実して楽しいはず。
楽しみながらオープンに向け突き進みましょう。
次回以降さらに話が具体的に進んでいきます、ご期待ください!
ほかのお酒は飲まなくてよいというほどのビール好き。
クラフトビールについて日々勉強中です!