「クラフトビールを飲んでみたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」という方に向けて、この記事では初心者が知っておくべき基本から、失敗しない選び方、おすすめブランドまでを一気に解説します。
この記事でわかること
- クラフトビール初心者に向いているビアスタイルの特徴
- 失敗しない選び方のポイント(苦味・甘み・アルコール度数)
- 初心者におすすめの国産クラフトビールブランド
- 料理との合わせ方(ペアリング)の基本
クラフトビールとは?まず基本を押さえよう

クラフトビール(Craft Beer)とは、大手ビールメーカーが量産する「マスビール」とは異なり、小規模な醸造所(ブルワリー)が独自のレシピでこだわりを持って製造するビールのことです。
日本では1994年の酒税法改正によって、ビール製造免許の条件が緩和され、全国各地に小規模ブルワリーが誕生しました。現在では全国で1,000以上のブルワリーが活動しており、2026年現在も新しいブルワリーが続々と誕生しています。
マスビールとの違いは次の3点です。
- 多様なスタイル:ピルスナー・エール・スタウトなど、世界中に100以上のビアスタイルが存在し、それぞれに個性があります
- こだわりの原材料:ホップ・麦芽・酵母の種類や産地にこだわり、個性的な風味を生み出します
- 少量製造:大手に比べて製造量が少ないため、鮮度や個性を大切にしています
「ビールはどれも同じ味」というイメージを持っている方こそ、クラフトビールを飲むと驚くはずです。
初心者が選ぶべきクラフトビールのスタイル5選
クラフトビールにはさまざまなビアスタイルがあります。まず初心者が知っておくべき5つのスタイルを紹介します。
ペールエール(Pale Ale)
初心者に最もおすすめのスタイルがペールエールです。ホップ(Hop:ビールに苦味と香りを与える植物)の香りと麦芽(Malt:発芽させた大麦)の甘みのバランスが取れており、フルーティーで飲みやすい味わいが特徴です。アルコール度数は4〜6%程度で、初めての1本に最適です。
代表銘柄:よなよなエール(ヤッホーブルーイング)
ヴァイツェン(Weizen)
ヴァイツェンはドイツ発祥の小麦ビールです。小麦麦芽を50%以上使用しており、バナナやクローブに似た香りとまろやかな口当たりが特徴。苦味がほとんどないため、「ビールの苦味が苦手」という方にも飲みやすいスタイルです。
代表銘柄:常陸野ネストビール ホワイトエール、箕面ビール ゆずホワイト
ホワイトエール(White Ale)
ホワイトエールはベルギー発祥のスタイルで、コリアンダーやオレンジピールなどのスパイスを加えたさわやかな味わいが特徴です。白く濁った見た目と柑橘系の香りが特徴で、女性や初心者にも人気が高いスタイルです。
代表銘柄:ヒタチノネスト ホワイトエール
フルーツビール(Fruit Beer)
フルーツビールは醸造工程にフルーツを加えたビールです。チェリー・レモン・ラズベリー・マンゴーなど多彩なフレーバーがあり、フルーツジュースに近い飲み口のものも多くあります。「ビールが苦手」という方の入門としても最適です。
ピルスナー(Pilsner)
大手メーカーの日本のビールのほとんどがピルスナースタイルです。すっきりとした飲み口とほどよい苦味が特徴で、クラフトビールのピルスナーは大手よりも麦芽の風味が豊かです。「普段のビールとの違いをまず感じてみたい」という方はここから始めるのもおすすめです。
代表銘柄:Far Yeast Brewing 東京ラガー
失敗しないクラフトビールの選び方3ステップ

クラフトビール初心者が失敗しないための選び方を3つのステップで紹介します。
ステップ1:自分の好みの飲み物から選ぶ
普段どんな飲み物を好んでいるかを基準にすると、クラフトビール選びがスムーズになります。
- 甘い飲み物が好き→ フルーツビール・ホワイトエール
- さっぱりしたものが好き→ ピルスナー・ヴァイツェン
- 香りのある飲み物が好き→ ペールエール・IPA(インディア・ペールエール)
- コクのあるものが好き→ スタウト・ポーター
ステップ2:アルコール度数で選ぶ
クラフトビールはスタイルによってアルコール度数が大きく異なります。初心者は5%前後から始めることを推奨します。
- 軽め(3〜4%):セッションエール、軽めのフルーツビール
- 標準(5〜6%):ペールエール、ヴァイツェン、ホワイトエール
- 高め(7%以上):IPA、インペリアルスタウトなど
ステップ3:飲み比べセットを活用する
迷ったときは飲み比べセットを購入するのが最も失敗が少ない方法です。複数のスタイルを少量ずつ試せるため、自分好みのスタイルを効率よく見つけられます。ヤッホーブルーイング(よなよなエール)やコエドブルワリーなど、多くのメーカーが公式オンラインショップで飲み比べセットを販売しています。
初心者におすすめの国産クラフトビールブランド
よなよなエール(ヤッホーブルーイング)
長野県軽井沢に拠点を置くヤッホーブルーイングの「よなよなエール」は、国産クラフトビールを代表するブランドです。コンビニやスーパーでも入手でき、アメリカンペールエールの入門として最適。柑橘系の香りとほどよい苦味が特徴で、クラフトビール初心者が最初に飲む1本として多くのメディアで推薦されています。
常陸野ネストビール(木内酒造)
茨城県那珂市の木内酒造が手掛ける「常陸野ネストビール(Hitachino Nest Beer)」は、フクロウのラベルで世界的に有名な国産クラフトビールブランドです。「ホワイトエール」は白コショウ・コリアンダー・ナツメグの風味が溶け込んだスパイシーな香りと、フルーティーな口当たりが特徴で、2026年現在も国際ビールコンペティションで多数の受賞歴を誇ります。
→ 関連記事:常陸野ネストビールの飲み方・おすすめスタイル完全ガイド
コエドブルワリー
埼玉県川越市を拠点とするコエドブルワリーは、サツマイモを原料とした「紅赤(Beniaka)」で有名なブルワリーです。定番ラインナップは「毬花(Marihana)」「瑠璃(Ruri)」「白(Shiro)」など全5種。どのスタイルも丁寧な醸造で飲みやすく、初心者のうちから本格的なクラフトビールの世界を体験できます。
Far Yeast Brewing
山梨県小菅村を拠点とするFar Yeast Brewingは、2013年設立の比較的新しいブルワリーながら急速に知名度を高めています。「東京ラガー」はさっぱりとした飲み口で初心者にも飲みやすく、「ゆずラガー」はゆずの爽やかな香りが特徴のユニークな1本です。
→ 関連記事:国産クラフトビール人気ブルワリー10選【2026年版】
クラフトビール初心者向けペアリングの基本
クラフトビールはスタイルによって合う料理が異なります。初心者が押さえておきたい基本のペアリングを紹介します。
- ペールエール:唐揚げ・ハンバーガー・ピザ
- ヴァイツェン:シーフード・白身魚・チーズ
- ホワイトエール:エスニック料理・サラダ・鶏料理
- フルーツビール:デザート・フルーツ・甘辛い料理
- ピルスナー:枝豆・焼き鳥・餃子
温度にも注目しましょう。クラフトビールは日本のビールより少し高め(8〜12℃)で飲むと香りが際立ちます。冷蔵庫から出してすぐより、少し常温に戻してからいただくと、各スタイルの個性がより楽しめます。
グラスの種類もビールの楽しみ方を変える要素のひとつです。ヴァイツェングラス(背の高い薄型グラス)やパイントグラス(直径の広い厚みのあるグラス)など、スタイルに合ったグラスを使うと、泡立ちや香りのひろがりが変わります。
まとめ:クラフトビール初心者はここから始めよう
- 最初の1杯は「ペールエール」か「ヴァイツェン」がおすすめ
- 苦味が苦手な方は「ホワイトエール」「フルーツビール」を試してみよう
- 迷ったら飲み比べセットを購入して自分の好みを見つけよう
- よなよなエール・常陸野ネストビール・コエドブルワリーは初心者向け定番ブランド
- ペアリングと適切な温度(8〜12℃)を意識すると、より奥深い楽しみ方ができる
クラフトビールの世界は奥深く、新しいスタイルや銘柄が次々と生まれています。まずは身近なコンビニやスーパーで手に入る1本から始めて、自分だけのお気に入りの1杯を見つけてください。
23歳の時に古いビル1棟を飲食ビルにして起業。
ビールが好きすぎてクラフトビール醸造はじめちゃいました。
