「クラフトビールを飲んでみたいけど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」——そんな方のために、初心者向けの選び方と飲みやすいスタイルをまとめました。
この記事でわかること
- クラフトビールと大手ビールの違い
- 初心者に飲みやすいスタイル(種類)の特徴
- 自分の好みに合ったビールの選び方3ステップ
- 今日から試せるおすすめ銘柄5本
- クラフトビールをさらにおいしく飲むコツ
クラフトビールとは?大手ビールとの違いを知ろう

クラフトビールとは、小規模なブルワリー(醸造所)が手がける、個性的な味わいのビールのことです。「クラフト(craft)」は「職人技」を意味し、大量生産の画一的なビールとは異なり、醸造家のこだわりが詰まった1杯を楽しめます。
日本では1994年の酒税法改正により、小規模なビール醸造が解禁されました。それ以降、全国に個性豊かなブルワリーが次々と誕生し、現在は700を超えるブルワリーが日本各地でクラフトビールを作っています。
大手メーカーのビールとの主な違いは次のとおりです。
- 製造規模:少量生産で、一つひとつ丁寧に醸造される
- 原材料:ホップ(ビールに苦みと香りをつける植物)や麦芽の種類が豊富
- 味の多様性:フルーティー、スモーキー、酸っぱい、甘いなど幅広い味わい
- 地域性:地元の食材や水を使ったローカルビールも多い
クラフトビールは「特別な1杯を味わう」という楽しみ方が最大の魅力です。
初心者に飲みやすいクラフトビールの種類一覧
クラフトビールには世界で100種類以上のスタイルがあります。まずは飲みやすいスタイルから試してみましょう。
ヴァイツェン(白ビール)
小麦麦芽(小麦から作る麦芽)を多く使ったドイツ発祥のスタイルです。バナナやクローブのようなフルーティーな香りが特徴で、苦みが少ないため、ビールが苦手だと感じる方にも試してほしい1杯です。
ペールエール
イギリス発祥のスタイルで、ホップの柔らかな苦みと麦芽の甘みのバランスが絶妙です。クラフトビールの入門編として多くのブルワリーが定番商品を持っています。
ベルジャンホワイト
ベルギー(Belgium)発祥で、コリアンダーシード(香辛料の一種)やオレンジピール(オレンジの皮)を使った爽やかな風味が特徴。苦みが少なく甘みと酸みのバランスがよいため、普段ビールを飲まない方にも人気です。
ゴールデンエール
淡い黄金色のエール(上面発酵=酵母がビールの表面近くで働くタイプのビール)で、すっきりとした飲みやすさとほのかなホップの香りが特徴。ラガー(下面発酵のビール)に慣れている方が初めてエール系に挑戦するときにおすすめです。
セゾン
ベルギー発祥の農家のビールで、スパイシーかつフルーティーな香りが特徴です。後味がさっぱりしていて食事との相性も抜群です。
クラフトビールの選び方:自分の好みを見つける3ステップ

初めてクラフトビールを選ぶときは、次の3ステップで考えると見つけやすくなります。
ステップ1:苦みの好みを確認する
クラフトビールの味わいで最初に気になるのが「苦み」です。苦みの指標はIBU(International Bitterness Unit:国際苦味単位)と呼ばれる数値で表されます。10〜20程度なら苦みが少なく、40以上なら苦みをしっかり感じます。苦みが苦手な方は低IBUのものから始めるのがおすすめです。
ステップ2:発酵方式で大まかに絞る
ビールは大きく「エール」と「ラガー」に分かれます。エールは酵母がやや高めの温度で発酵するため、フルーティーで複雑な味わいになりやすい。ラガーは低温でゆっくり発酵するため、すっきりとしてキレのある味わいになります。日本の大手ビールはほぼラガーなので、普段飲み慣れたビールに近い感覚で楽しみたい方はラガー系クラフトビールから試してみましょう。
ステップ3:少量セットや飲み比べで試す
いきなり大瓶を買うより、330mlの小容量ボトルや飲み比べセットが便利です。4〜6種類を比べることで自分の好みのスタイルが見つかります。
初心者におすすめのクラフトビール銘柄5選
- よなよなエール(ヤッホーブルーイング):アメリカンペールエール(アメリカ風のペールエール)の定番。コンビニやスーパーでも手に入りやすく、初めて買うクラフトビールとして最適です。
- 水曜日のネコ(ヤッホーブルーイング):ベルジャンホワイトスタイルで、青りんごのような爽やかな香りが特徴。苦みが少なく、ビール初心者の方が特に飲みやすいと評判です。
- 常陸野ネストビール ホワイトエール(木内酒造):オレンジピールとコリアンダーを使ったホワイトエール(白ビール)。茨城県産の原材料を使った地ビールの先駆け的存在です。
- グランドキリン IPA(キリンビール):大手メーカーが作るIPA(India Pale Ale:ホップを多く使った苦みと香りが特徴のビール)で、本格的なクラフトビールの風味を身近な価格で体験できます。
- 箕面ビール ヴァイツェン(箕面ビール):大阪の実力派ブルワリーが作るヴァイツェン。バナナの甘い香りが豊かで、ビール独特の苦みが苦手な方にも飲みやすいスタイルです。
クラフトビールをもっとおいしく飲むためのコツ
クラフトビールの魅力を最大限に引き出すには、ちょっとしたコツがあります。
適切な温度で飲む
クラフトビールは温度によって香りや味わいが大きく変わります。ラガー系は5〜8℃、エール系は10〜13℃が適温の目安です。冷蔵庫から出してすぐではなく、少し温度を上げてから飲むと、香りが開いてより楽しめます。
グラスに注いで飲む
瓶や缶のままではなく、グラスに注ぐとクラフトビールの香りを最大限に楽しめます。特にヴァイツェンは細長いヴァイツェングラスで注ぐと、泡が立ちやすくなり見た目も楽しめます。
食事とのペアリングを試す
クラフトビールは食事との組み合わせ(ペアリング)も楽しい飲み物です。詳しいペアリングの方法については、クラフトビール×料理のペアリング完全ガイドをご参照ください。
タップルームを訪れる
できれば、ブルワリーが直営するタップルーム(醸造所に併設されたバー)を訪れてみましょう。スタッフが好みに合ったビールを提案してくれることが多く、初心者にとって最高の入口になります。東京・関東エリアのおすすめタップルームは東京のクラフトビールタップルーム特集でまとめています。
まとめ:クラフトビール初心者はここから始めよう
- クラフトビールは小規模ブルワリーが作る個性豊かなビール
- 初心者にはヴァイツェン・ペールエール・ベルジャンホワイトが飲みやすい
- 苦みの指標IBUを目安に選ぶと失敗しにくい
- まずは少量の飲み比べセットで自分の好みを探すのが近道
- 適温とグラスにこだわるだけでクラフトビールの魅力が数倍増す
- タップルームでスタッフに相談するのが最も確実な入門方法
クラフトビールの世界は奥深く、探せば探すほど新しい発見があります。まずは気軽に1本試してみてください。
23歳の時に古いビル1棟を飲食ビルにして起業。
ビールが好きすぎてクラフトビール醸造はじめちゃいました。

