この記事でわかること
- クラフトビールと大手ビールの具体的な違い
- 初心者が飲みやすいスタイル(ヘーフェヴァイツェン・ベルジャンホワイトなど)の特徴
- 自分の好みに合ったクラフトビールの選び方3つのポイント
- はじめの一本として人気のおすすめ銘柄5選
クラフトビールに興味はあるけれど、「種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」「苦いのは得意じゃないけど楽しめる?」と感じている方は多いはずです。この記事では、クラフトビール初心者がスムーズに楽しみを見つけられるよう、種類・選び方・おすすめ銘柄を丁寧に解説します。
クラフトビールって何?普通のビールとの違い

「クラフトビール(Craft Beer)」とは、小規模な醸造所(ブルワリー)が独自のレシピと製法でつくるこだわりのビールのことです。日本では「地ビール」とも呼ばれてきましたが、近年は輸入品や国内の個性的なブルワリーが急増し、「クラフトビール」という呼び名が定着しています。
大手メーカーのビールとの大きな違いは次の3点です。
- 製造量の少なさ:大量生産ではなく、小ロットで丁寧に仕込む
- 原材料の多様性:ホップ・麦芽以外にフルーツ・スパイス・ハーブなども使用する
- スタイルの豊富さ:IPAやスタウト、サワーなど世界中の醸造スタイルを取り入れる
スーパーで買える「第三のビール」とは似て非なるもの。クラフトビールは醸造家のこだわりと個性が一本一本に詰まっています。最近は缶や瓶でコンビニに並ぶ商品も増え、初心者でも手に取りやすくなりました。
初心者が知っておきたいクラフトビールの種類
クラフトビールは大きく「エール(Ale)」と「ラガー(Lager)」の2種類に分けられます。この違いは発酵方法によるものです。
エール(上面発酵):比較的高温で短期間に発酵させる。フルーティーで香り豊かなものが多く、個性的な味わいになりやすい。
ラガー(下面発酵):低温でゆっくり発酵させる。日本の大手ビールのほとんどがラガー系で、すっきりした喉ごしが特徴。
クラフトビールの世界ではエール系が特に多彩で、以下のようなスタイルが有名です。
- ペールエール(Pale Ale):ホップの香りと苦みのバランスがよく、クラフトビール入門として最もポピュラー
- IPA(India Pale Ale):ホップを大量使用した強い苦みと香りが特徴。上級者向けのイメージがあるが、最近はフルーティーなものも多い
- ヘーフェヴァイツェン(Hefeweizen):小麦を使ったドイツ式白ビール。バナナやクローブのような香りがあり、苦みが少なくて飲みやすい
- ベルジャンホワイト(Belgian White):コリアンダー(香辛料の一種)やオレンジピールを加えたフルーティーで爽やかなスタイル
- スタウト(Stout):ロースト麦芽の黒ビール。コーヒーやチョコレートのような風味が特徴
苦いのが苦手な初心者でも飲めるおすすめスタイル

「ビールの苦みが苦手」という初心者の方には、以下のスタイルが特におすすめです。
ヘーフェヴァイツェンは、小麦麦芽を50%以上使用した白く濁ったビールです。苦みがほとんどなく、バナナのような甘い香りと柔らかな口当たりが特徴。ビールが苦手という方でも「これなら飲める!」という声が多いスタイルです。
ベルジャンホワイトも同様に苦みが控えめで、コリアンダーとオレンジピールが生み出すさわやかな柑橘感が楽しめます。女性を中心に人気が高く、暑い季節にもぴったりです。
フルーツビールは、いちごやブルーベリー、パッションフルーツなどを原料に加えたスタイルです。ジュースに近い甘酸っぱさがあり、「ビールを飲んでいる」という感覚より「フルーツドリンク」感覚で楽しめます。
苦みに段階的に慣れていきたい場合は、ペールエール→セッションIPA(アルコール度数が低くホップを抑えたIPA)→IPAという順番で挑戦していくのがおすすめです。
クラフトビールの選び方3つのポイント
数百種類以上あるクラフトビールの中から自分に合う一本を選ぶには、以下の3つのポイントを意識すると失敗が少なくなります。
① 苦みの強さを「IBU(国際苦味単位)」で確認する
IBUとは、ビールの苦みを数値化した指標です。数値が高いほど苦みが強く、低いほど穏やかです。初心者には10〜20程度のビールを選ぶと安心です。缶や瓶のラベルや商品説明に記載されていることがあります。
② アルコール度数を確認する
クラフトビールはアルコール度数が幅広く、3〜4%の軽いものから8〜10%の強いものまであります。最初は4〜5%前後のものを選ぶと、飲みやすく飲みすぎも防げます。
③ スタイルと説明文を読む
「フルーティー」「柑橘系」「スパイシー」「ロースト感」などの説明が商品ページに記載されています。自分が普段好む食べ物の風味と照らし合わせて選ぶと、好みに合いやすくなります。
初心者におすすめのクラフトビール銘柄5選
実際に入手しやすく、初心者からも人気の高い銘柄を5本紹介します。
1. 銀河高原ビール「小麦のビール」
ヘーフェヴァイツェンスタイルの定番。全国のスーパーやコンビニで入手できる入門の一本。やわらかな甘みと泡立ちが心地よく、ビール初心者でも飲みやすい。
2. ヤッホーブルーイング「水曜日のネコ」
ベルジャンホワイトスタイルの人気銘柄。コリアンダーとオレンジピール由来の爽やかな香りと酸味が特徴。アルコール5%で飲みやすい。
3. サントリー「TOKYO CRAFT ペールエール」
大手メーカーが手がけるペールエール。入手のしやすさとクラフト感のバランスがよく、初めてのクラフトビールとして最適。
4. よなよなエール(ヤッホーブルーイング)
アメリカンペールエールの国内定番。ホップの豊かな香りと適度な苦み。「クラフトビールといえばこれ」という存在感があり、ペールエールの基準として知っておきたい一本。
5. オリオンビール「75BEER シトラスヴァイツェン」
沖縄のオリオンビールによるクラフトライン。ヴァイツェン(白ビール)をベースにシトラスの風味を加えており、南国感あふれる飲みやすさが魅力。
まとめ:最初の一本から始めよう
クラフトビール初心者に向けて、基礎知識からおすすめ銘柄まで解説しました。最後に要点を整理します。
- クラフトビールは小規模醸造所がこだわりを詰めたビールで、種類が豊富
- 大きく「エール」と「ラガー」に分かれ、初心者にはエール系のヘーフェヴァイツェンやベルジャンホワイトが入門として最適
- 苦みが苦手な人はIBU低め・フルーティーなスタイルから始めると安心
- アルコール度数は4〜5%を目安に選ぶ
- まずは「水曜日のネコ」「小麦のビール」など手に入りやすい銘柄から試してみよう
クラフトビールの世界に正解はありません。自分の好みを少しずつ確かめながら、飲み比べを楽しむプロセスそのものが醍醐味です。気になった一本を手に取って、新しいビールの扉を開けてみてください。
23歳の時に古いビル1棟を飲食ビルにして起業。
ビールが好きすぎてクラフトビール醸造はじめちゃいました。
