クラフトビールに興味はあるけれど、種類が多すぎてどこから手をつければいいかわからない——そんな方のために、この記事を書きました。
この記事でわかること
- クラフトビールと市販ビールの根本的な違い
- 苦味が苦手でも楽しめるスタイルと選び方
- 国内おすすめ初心者向け銘柄6選
- クラフトビールをより美味しく楽しむためのコツ
クラフトビールとは?市販ビールとの違い
クラフトビールとは、小規模な醸造所(ブルワリー)が手間と時間をかけて造る個性的なビールのことです。「クラフト(craft)」は「手仕事・職人技」を意味し、大手メーカーが大量生産する一般的なビールとは一線を画します。
日本では1994年の酒税法改正によって小規模醸造が解禁され、ブルワリーが急増しました。現在は全国に1,000社以上の醸造所があり、国産クラフトビールの選択肢は年々広がっています。
大手ビールとの主な違いは3つです。
- 原材料の自由度:ホップ・麦芽以外にフルーツや香辛料を使用可能
- 少量生産:ロットが小さいため、季節限定品や地域限定品が多い
- スタイルの多様性:IPA(アイピーエー)・スタウト・ヴァイツェンなど数十種類が存在
初心者が知っておきたいビールの基本スタイル

クラフトビールを選ぶとき、まず「エール」か「ラガー」かを意識すると迷いが減ります。
エール(上面発酵)は、高めの温度で発酵させるため、フルーティで複雑な香りが出やすいのが特徴です。ペールエール・IPA・スタウトなど多くのクラフトスタイルがここに属します。
ラガー(下面発酵)は、低温でゆっくり発酵させます。市販ビールの多くはラガーで、すっきりとした飲み口です。
初心者には、まずエールの中でも苦味が少ないスタイルを選ぶのがおすすめです。
飲みやすいスタイルTOP3
- ヴァイツェン(小麦ビール):バナナやクローブのような穏やかな香り。苦味がほぼなく、爽やかな飲み口が特徴です。
- ベルジャンホワイト:オレンジピールやコリアンダーを使い、柑橘系の華やかな香り。ヒューガルデンが世界的に有名です。
- ペールエール:ホップの香りを楽しみながら、IPAほど強い苦味はありません。クラフトビール入門の定番スタイルです。
初心者におすすめ!国産クラフトビール6選
1. よなよなエール(ヤッホーブルーイング)
長野県軽井沢発の定番ペールエール。アメリカンホップの柑橘系アロマが鮮やかで、苦味とフルーティさのバランスが取りやすい一本です。コンビニやスーパーでも買えるため、最初の一本として最適です。
2. 水曜日のネコ(ヤッホーブルーイング)
ベルジャンホワイトスタイル。青りんごのような清涼感とスパイシーさが重なり、アルコール度数も4.5%と低めです。ビール特有の苦味が苦手な方にも飲みやすい設計です。
3. ヒューガルデン ホワイト
ベルギー産の白ビール(ヴィットビア)で、世界中に愛飲者がいる入門クラフトの代名詞。コリアンダーとオレンジピールの香りが甘くやさしく、初めてクラフトビールを試す方に繰り返しすすめてきた定番です。
4. COEDO 伽羅(かやら)
埼玉県川越市のCOEDO(コエドブルワリー)が造るインディア・ペールラガー。ホップの苦味はありながらも、すっきりとした後味でIPAが苦手な方でも試しやすいスタイルです。
5. 常陸野ネスト ホワイトエール
茨城県那珂市の木内酒造が手がける白ビール。ナツメグ・コリアンダー・オレンジピールが複雑なアロマを生み出し、初心者からビール通まで幅広く支持されています。
6. 南信州ビール アップルホップ
長野県駒ヶ根市産のリンゴ果汁を使ったフルーツエール。リンゴの甘みとホップのアクセントが心地よく、ビール初心者でも「飲みやすい!」と感じやすい一本です。
クラフトビールの選び方3つのポイント
1. 苦味の指標「IBU」を確認する
IBU(International Bitterness Units)は苦味の強さを示す数値です。数字が小さいほど苦味は少なく、初心者にはIBU20以下のビールが飲みやすい傾向があります。多くのボトルやECサイトに記載があります。
2. アルコール度数をチェックする
クラフトビールは度数3.5〜10%以上と幅が広く、高アルコールのものは風味も強烈です。最初は4〜5%程度のものを選ぶと、風味をゆっくり楽しめます。
3. 飲み比べセットから試す
いきなり1種類を大量購入するよりも、複数スタイルが入った飲み比べセットを試すのがおすすめです。自分の好みのスタイルを見つける近道になります。
クラフトビールのペアリングについてはクラフトビールのペアリング完全ガイド|料理との合わせ方も参考にしてみてください。
クラフトビールをもっと楽しむ飲み方のコツ

グラスの選び方
クラフトビールは種類によって適したグラスが異なります。
- ペールエール・IPA:パイントグラス(ストレート型)
- ヴァイツェン:背が高く細いヴァイツェングラス
- スタウト:口が広いチューリップ型
専用グラスがなければ、ワイングラスでも代用できます。香りが凝縮されるため、クラフトビール本来のアロマをより引き出せます。
温度管理が重要
冷蔵庫で冷やしすぎると、クラフトビール本来の香りや味わいが閉じてしまいます。スタウトやIPAなど香りが豊かなスタイルは8〜12℃程度で飲むと、より複雑な風味を楽しめます。
国内外のクラフトビールイベントを活用する
毎年各地で開催されるビールフェスやクラフトビールイベントは、一度に多くのスタイルを試せる絶好の機会です。日本では「クラフトビアマーケット」「JAPAN BREWERS CUP」などが人気です。
国内のクラフトビールイベント情報はこちらの記事でも随時更新しています。
まとめ
- クラフトビールは小規模醸造所が手造りした個性派ビールで、スタイルの多様性が最大の魅力
- 初心者はヴァイツェン・ベルジャンホワイト・ペールエールなど苦味の少ないスタイルから始めるのがおすすめ
- よなよなエール・水曜日のネコ・ヒューガルデンホワイトは入門の定番銘柄
- IBU(苦味の数値)とアルコール度数を目安に選ぶと失敗が少ない
- 飲み比べセットで複数のスタイルを試し、自分好みのクラフトビールを見つけよう
23歳の時に古いビル1棟を飲食ビルにして起業。
ビールが好きすぎてクラフトビール醸造はじめちゃいました。
