東京のクラフトビールが飲めるおすすめビアバー10選

楽しみ方・ビアスポット

「クラフトビールを飲みに行きたいけれど、東京のどこに行けばいいかわからない」。そんな声をよく聞きます。

東京には、1985年開業の老舗から2025年オープンの新店まで、個性の異なるビアバー・タップルームが揃っています。本記事では、エリアと開業時期のバランスを考えながら10軒を選びました。タップ(同時に注げる樽の口の数で、店の品揃えの目安になります)の数や特徴も合わせて紹介します。

30年以上愛される”聖地”(両国)

1. 麦酒倶楽部ポパイ(両国)

1985年開業。1995年には日本の地ビール(小規模醸造が解禁されて間もない頃のクラフトビール)を国内で初めて提供し、”聖地”と呼ばれる存在になりました。

100個のタップのうち常時70種類以上が稼働し、国内の地方ブルワリーのビールを飲み比べられます。開業から40年近く経つ今も現役で、平日の開店直後から常連客で埋まることが多い人気店です。訪れる際は早めの時間帯を狙うのがおすすめです。

都心エリアの醸造直営タップルーム(上野・渋谷・中目黒・五反田)

タップルームのカウンターに並ぶビールタップハンドル

2. THIS BREWING(上野・湯島)

デザイン会社が手がける、上野・湯島エリアのブルワリー併設タップルームです。1階には醸造タンクを眺められるカウンター席、2階にはカフェのようにくつろげるフロアがあり、小ロットでの実験的な醸造にも取り組んでいます。ポパイのような老舗の渋さとは違う、入りやすい雰囲気が特徴です。

3. Mikkeller Tokyo(渋谷)

デンマーク発のクラフトビールブランド「Mikkeller(ミッケラー)」の東京直営店です。約20タップのうち定番4種以外は入れ替わり、他社のブルワリーが造ったゲストビール(自社醸造ではない他ブルワリーのビール)も扱っています。訪れるたびにラインナップが変わるので、リピートしても飽きません。

4. Baird Beer 中目黒タップルーム(中目黒)

静岡県沼津市を拠点とするベアードブルーイングの直営タップルームです。ブライアン・ベアード氏夫妻が2000年に創業した、国内クラフトビール黎明期からのブランドで、中目黒店はブルワリーではなくタップルーム専業です。看板商品「スイートポテトヴァイス」(さつまいもを使った優しい甘みのビール)など、季節ごとに切り替わるラインナップが魅力です。

5. Far Yeast Tokyo Brewery & Grill(五反田)

105席という広々とした空間に、20のタップとグリル料理を揃えたブルーパブ(醸造所併設の飲食店)です。山梨県のFar Yeast Brewingが手がけており、テーブル席が多いため、料理と一緒にじっくり飲みたいグループでの利用に向いています。

下町・東京イーストサイドのブルワリー直営タップルーム

6. VECTOR BREWING 浅草橋醸造所(浅草橋)

2019年開業のブルワリー直営タップルームです。看板ビールの「ねこぱんち」や「トムキャット・ヘイジーIPA(苦味を抑えてジューシーさを前面に出したIPAのスタイル)」など、ここでしか飲めない出来立てのビールが並びます。下町の風情が残るエリアで、地域に根ざしたブルワリーです。

7. BEER VISTA BREWERY(清澄白河・森下)

ホステル事業で知られるBackpackers’ Japanが手がける、ブルワリー併設のビアパブです。森下駅と清澄白河駅のほぼ中間に位置し、国内ブルワリーのビールを中心に常時10タップ前後を提供しています。宿泊客以外の一見客でも入りやすい、開かれた雰囲気です。

下北沢・中央線沿線の注目スポット

木製トレーに並ぶ数種類のクラフトビールのテイスティンググラス

8. TDM 1874 下北沢(下北沢)

横浜発の人気ブルワリー「TDM 1874 BREWING」の直営タップルームです。下北沢駅南西口から徒歩1分、駅2階から直結する好立地にあります。タップは全6種類(自社ビール5種とアサヒスーパードライ1種)とやや少なめですが、150種類以上のクラフトビールを扱うリカーショップも併設しており、瓶・缶での飲み比べや持ち帰りもできます。

9. 中央線ビアワークス(武蔵小金井)

2025年7月にタップルームが先行オープンし、同年8月に自社醸造のグランドオープンを迎えた新しいブルワリーです。JR東日本グループとして初の直営ブルワリーで、元駅員のメンバーが醸造を手がけているという珍しい経歴の持ち主です。オリジナルビール3種(ゴールデンエール・ヴァイツェン・アメリカンIPA)を提供していますが、開業間もないため、味わいの評価はこれから定まっていく段階と言えます。

10. VERTERE Tachikawa Taproom(立川)

2025年5月にオープンした、VERTEREの3店舗目にあたるタップルームです。奥多摩の本店、永福町店に続く拠点で、20タップという豊富な品揃えのうち、ウエストコースト系(ホップの苦味と柑橘香が強いアメリカ発祥のIPAのスタイル)やサワー系(乳酸菌などで意図的に酸味をつけたビール)が特に評判です。

ビアバーを訪れる前に知っておきたいこと

タップの銘柄やラインナップは日替わり・週替わりで入れ替わることが多く、営業時間や定休日も変更されることがあります。訪れる前には、各店の公式サイトやSNSで最新情報を確認してください。

店によって回り方の作法も違います。ポパイは自由に組み合わせて飲み比べられますが、Far Yeastのようにグリル料理とセットで楽しむ前提の店もあります。初めての店では、まず少量サイズやテイスティングセットがあるか尋ねてみると、失敗が少なくなります。

まとめ

東京のクラフトビールシーンは、1985年開業のポパイのような”殿堂”と、2025年開業の中央線ビアワークスやVERTERE立川のような”今まさに勢いのある新店”の両方が共存しているのが面白いところです。

タップ数や設備の新しさだけでなく、「誰がどんな思いで造っているビールか」に注目すると、同じ一杯でも味わい方が変わってきます。お店で料理と一緒に楽しみたい方はクラフトビールに合う料理は?ペアリング3原則とスタイル別ガイド、ビアスタイルの基礎から知りたい方はIPAとは?飲みやすいIPAの選び方と初心者向け入門ガイドの記事もあわせてご覧ください。

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