はじめに
「クラフトビールのビアフェスに誘われたけど、何を持っていけばいいかわからない」「チケットの仕組みが複雑そうで不安」。初めてのビアフェスには、そんな戸惑いがつきものです。
ビアフェスは、全国のブルワリーが一堂に会し、数十〜100種類以上のクラフトビールを飲み比べられる貴重な機会です。本記事では、当日困らないための持ち物・マナー・回り方のコツを、実際のイベントを例にしながら解説します。
ビアフェスには大きく2つのシステムがある

ビアフェスと一口に言っても、料金の仕組みはイベントによって異なります。当日戸惑わないために、まず2つの代表的なシステムを見ていきましょう。
① 入場料込み・試飲し放題型
代表例が「ビアフェス東京」です。2026年は6月6日(土)・7日(日)に恵比寿ガーデンプレイス「ザ・ガーデンホール」で開催され、120種類以上のビールが試飲し放題で楽しめました。入場料を支払うと専用のテイスティンググラスが渡され、時間内は何杯でもおかわりできる仕組みです。1杯あたりの注がれる量は、香りを楽しみやすい少なめの分量(目安50mlライン)が基本です。たくさんの種類を飲み比べる前提の設計といえるでしょう。なお、お酒を飲まない同行者にも入場料は発生するので注意が必要です。
② チケット制・コイン制
もう一つは、会場で販売されるドリンクチケット(またはコイン)を、飲みたいビールと引き換える方式です。ブルワリーが自社イベントとして開くフェスや、フードとビールを両方楽しむタイプのイベントでよく採用されています。この場合は入場自体は無料〜低額で、飲んだ杯数分だけ支払う実感がある一方、種類をたくさん飲み比べるほど費用がかさむ点が①との違いです。
参加するフェスがどちらの方式か分からない場合は、公式サイトの「チケット」「料金」ページを事前にチェックしておくのが確実です。
初めてでも失敗しない持ち物リスト
- チケット(電子の場合はスクリーンショットも保存):当日の入場チェックでは会場の通信環境が混み合うことがあるため、電子チケットは画面を事前にスクリーンショットしておくのが賢明です。
- 現金(5,000〜10,000円程度):入場後のドリンク追加やフードの購入、記念グッズの購入に備え、電子決済だけに頼らず現金も持っていきたいところです。屋外イベントでは決済機器の通信が不安定になることもあります。
- 水(会場での購入でも可):アルコール度数の高いビールを何種類も飲み比べると酔いが回りやすいので、合間の水分補給が重要です。
- タオル・日焼け対策(屋外開催の場合):夏場の屋外フェスは日差しや暑さ対策も忘れずに。
- 小さめのバッグ:グラスを持ち帰れるイベントも多いため、割れ物を安全に持ち帰れるサイズの手荷物があると便利です。
当日の楽しみ方——ただ飲むだけで終わらせないコツ

ビアフェスは種類が多いからこそ、行き当たりばったりに飲むと後半で「何を飲んだか覚えていない」状態になりがちです。次のポイントを意識すると、初めてでも満足度の高い時間になります。
軽いスタイルから重いスタイルへ
セッションビールやピルスナーのような軽やかなスタイルから飲み始め、徐々にIPAやスタウトなど香り・苦味・アルコール度数の強いスタイルに移っていくと、舌が疲れにくく最後まで違いを楽しめます。同じアルコール度数でも、ホップの苦味や樹脂感は舌に残りやすいため、IPA系はまとめて後半に回すのがコツです。サワービールやワイルドエールのような酸味の強いスタイルを合間に挟むと、口の中がリセットされて次の一杯をより新鮮に感じられます。ビアスタイルの基礎知識はIPAとは?飲みやすいIPAの選び方と初心者向け入門ガイドやサワービールとは?酸っぱいビールの種類と初心者の選び方も参考にしてください。
気になったブルワリーはブースで直接聞いてみる
中小規模のフェスやブルワリー主催のイベントでは、ブルワー(醸造家)本人がブースに立っていることも珍しくありません。「このビールのホップは何を使っているんですか」といった質問をすると、パンフレットだけでは分からない背景を教えてもらえることも多く、ビアフェスならではの楽しみ方です。ただし、100ブース超の大規模フェスでは営業・代理店スタッフが対応する遠方ブルワリーも多いので、必ず醸造家本人に会えるとは限らない点は理解しておきましょう。
フードとのペアリングも意識する
会場内のフードブースやキッチンカーと組み合わせて飲むと、ビール単体とは違った味わいが発見できます。合わせ方の基本はクラフトビールに合う料理は?ペアリング3原則とスタイル別ガイドで解説しています。
記録を取りながら回る
スマホのメモや専用アプリで「銘柄名・ブルワリー名・感想」を一言ずつ残しておくと、後日お気に入りのビールを買い直すときに役立ちます。
知っておきたいビアフェスのマナー
- グラスの扱い:グラスをそのまま持ち帰れるイベントもあれば、入場時に預けたデポジット(保証金)と引き換えに退場前の返却カウンターで返金を受ける方式もあります。どちらの場合も、残っているビールは会場を出る前に飲み切るか処分するのがルールです。中身の入ったまま退場しないようにしましょう。
- 飲みすぎない工夫:全種類制覇を目指す必要はありません。少量ずつ多くの種類を試すのがビアフェスの醍醐味なので、無理に飲み干そうとせず、味見程度で残す選択も一般的です。
- 列への配慮:人気ブルワリーのブースは混雑しがちです。注文が決まってから並ぶ、会話は手短にするなど、後ろに並ぶ人への配慮を忘れずに。
- 未成年・車の運転者への配慮:同行者に未成年者やドライバーがいる場合は、ノンアルコールドリンクの提供有無を事前にチェックしておきましょう。
全国のビアフェスの例(2026年)
日本各地で開催されるビアフェスは、大規模な都市型イベントから、地域密着の小規模フェスまでさまざまです。
- ビアフェス東京2026:6月6日(土)・7日(日)、恵比寿ガーデンプレイス「ザ・ガーデンホール」。120種類以上が試飲し放題。
- クラフトビールフェス in たま未来メッセ 2026夏:7月10日(金)〜12日(日)、東京たま未来メッセ。多摩地域を中心に全国22社が出展。
- ニッポンクラフトビアフェスティバル in いたばし 2026夏:8月15日(土)・16日(日)、ハイライフプラザいたばし。冷房完備の屋内会場で21社・40銘柄以上。
同じ「ビアフェス」でも規模や会場(屋内・屋外)、出展社数はイベントごとに異なります。初めての方は、まず自宅から近い中規模イベントで雰囲気をつかんでから、大規模イベントに挑戦するのもおすすめです。
まとめ
ビアフェスは、入場料込みの飲み放題型か、チケット・コイン制かによって当日の動き方が変わります。事前に方式を確認し、現金とチケットのスクリーンショットを準備しておけば、当日は迷わず飲み比べに集中できます。
軽いスタイルから重いスタイルへ、気になったブルワリーには積極的に話しかけ、フードと合わせながら記録を取りつつ回る——この4つを意識するだけで、初めてのビアフェスの満足度はぐっと上がります。会場でお気に入りのブルワリーが見つかったら、東京のクラフトビールが飲めるおすすめビアバー10選でそのブルワリーの直営タップルームを探してみるのもおすすめです。
23歳の時に古いビル1棟を飲食ビルにして起業。
ビールが好きすぎてクラフトビール醸造はじめちゃいました。

